古墳巡礼・近畿編 86 百舌鳥古墳群16 | ロック古典主義

ロック古典主義

ジミヘンからプリンスまで
ロックミュージックの黄金時代を
西海岸からのランドスケープで描く
70年代古典ロックの物語をはじめ
卑弥呼の古代ロマンを求めて
古墳探訪の巡礼紀行などを
フレックスにお届けします。

 百舌鳥古墳群16(大阪府堺市)2024年1月19日 

 

 こうして墳長第1位の大仙陵古墳と3位のミサンザイ古墳を拝見 

して大きな違いが判りました。 

    百舌鳥古墳群の古墳配置と仁徳天皇陵の等高線乱れ ~百舌鳥古墳群を歩く(1) : 模糊の旅人

 大仙陵古墳は、非常に等高線が乱れており、現在は美しい構造と 

はいえない。専門家によるとこの等高線の乱れは人為的なものでは 

なく、地震による地すべりが原因だそうです。

    上石津ミサンザイ古墳・百舌鳥古墳群(履中天皇陵古墳)レーザー測量 | 古墳, 古代史, 考古学
 ところが、すぐ近くの上石津ミサンザイ古墳は全く等高線に乱れ 

がありません。なぜ、このように違うのでしょうか? 【地震】本震はこれから?大阪北部の地震、上町断層と有馬高槻断層帯が関係か【余震】 : まとめダネ!

 大仙陵古墳の等高線の乱れは、地震によるとのことだが、百舌鳥 

古墳群の配置模式図にあるように上町断層帯が古墳群西側を海沿い 

に走っている。むしろ上石津ミサンザイ古墳のほうが断層帯に近い 

のに無傷です。近いほうが安全なのか。そんなことはないだろう。 百舌鳥・古市古墳群: joudekiのブログ

 考古学的調査によると、上石津ミサンザイ古墳は百舌鳥古墳群で 

最初に築かれた超巨大古墳であり、大仙陵古墳のほうが半世紀ほど新しい造営です。それなのに現在の状況は、逆転しているのです。 大仙陵古墳へアクセス|仁徳天皇陵への行き方と詳細はこちら!!

 大仙陵古墳は、少なくとも五回も地滑り状の崩れ痕跡があるのに 

対し、上石津ミサンザイ古墳はまったく地滑りの痕跡がない。 地震波・地盤・長周期地震動 | 地震本部

 大仙陵古墳の規模が地震の波動周期にバッチリ共鳴してしまった 

という考え方もあります。しかし、何度も何度も大仙陵古墳ばかり 

周期が合ってしまうしょうか。それもありえない。地震波・地盤・長周期地震動 | 地震本部

 周期の問題だけに要因を帰する説には、どうしても納得できん。 

そういう面もあるだろうが、むしろ造成構造に最大の原因があると 

考えます。着手から埋葬まで20年! 大仙陵の作り方を徹底解剖② |BEST TiMES(ベストタイムズ)

 要するに、ミサンザイ古墳のほうが丁寧で慎重に造成されている 

のです。最大の要因は古墳造営の丁寧さ・緻密さということにある 

のです。大仙陵は規模だけにこだわり手抜きではないのか。それは「がっかり遺産」回避へVR遊覧 百舌鳥・古市古墳群:朝日新聞デジタル西暦502年に梁の武帝が王朝樹立に伴い、倭王武を「征東大将軍」に進号する前夜にあたり、突貫工事で見栄えを整えたと観ます。上石津ミサンザイ古墳の拝所[02768002927]の写真素材・イラスト素材|アマナイメージズ

 つまり日本書紀の語る仁徳帝が生前に行幸し、長い時間をかけて頑丈に造られた「寿陵」は、現在、履中陵と治定されている上石津ミサンザイ古墳がふさわしいのではないでしょうか。