ロック自叙伝 その160
Am G F# F E 「長い夜や!」最初のギターリフで叫んだ。
Am G F# F E x3 ホールは一気に総立ちになった。
"25 or 6 to 4"は、有名な半音下がりのパワーコードに続いて、アフタービートの効いたドラムが入り、タムフィルインからホーンのテーマフレーズで始まるハードメタル。
史上最強のイントロはピーターセテラのボーカルをいざなう。 下降する9和音パターンで、通常は7小節にわたってパワーコードとして演奏され、対照的にボーカルラインは上昇していく。
俺はテリーキャスが作曲したと思っていたが、作者はキーボード奏者のロバートラム。この曲も"Beginnings"と同様に1E弦のない
5弦ギターで書いたらしい。
シカゴの印象的なギターリフがキーボード奏者から編み出されているのが面白い。
オリジナルのレコーディングでは、テリーキャスによるワウワウペダルを駆使したギターソロとエオリアンモードのリードボーカルラインが特徴になっている。
ピーターセテラはこのボーカルで「voice of Chicago」とよばれるようになった。いつも彼はベースを指で弾いているのに、今夜はピックを使っている。
アルバム「Chicago」は1970年1月にリリースされ、この曲は
6月にほとんどのギターソロを編集カットされて、シングルとして
リリースされ、瞬く間に全米4位に駆け上った。
これは、米国でトップ5に到達したバンドの最初の曲になった。
するとアルバムもつられて4位にランクインした。