前回に続いて、パラリンピックの選手紹介です。
パラ柔道はアゼルバイジャンやウズベキスタンなどの国が特に力を入れて強化しており、日本代表は大変厳しい戦いが予想されますが、悔いのないよう全力を出し切ってほしいと思います。
2021年8月28日(土)
◆57kg級
廣瀬 順子(ひろせ じゅんこ)選手
リオでは銅メダルを獲得。旦那さんの廣瀬 悠選手(90kg級代表)と共にリオ大会で活躍した姿を記憶されている方も多いのではないかと思います。
左組みで、大外刈、右の一本背負投など、技が切れるタイプという印象ですが、リオ後は受けの強化も図ってきたとの事。
ゼイネプ チェリキ選手(トルコ)
リオ後に頭角を現してきた若い選手。
左組み。上から背中を持っての内股の他、突然低く潜り込んで谷落、あるいは横落気味に巻き込んでくるといった奇襲技も持っています。
◆73kg級
永井 崇匡(ながい たかまさ)選手
左組み。巴投や、そこからの寝技が武器ですが、パラリンピックに向けて足技も強化してきたとの事。
国際大会でも上位入賞の経験があり、実力的にもメダルを狙える位置にいるのではないかと思います。
フェルツ サイドフ選手(ウズベキスタン)
リオの銅メダリスト。
左組み。左右の低い背負投や巴投で巧みに潜り込んできます。
◆63kg級
工藤 博子(くどう ひろこ)選手
高校卒業後、長期間のブランクを経て競技に復帰したとの事で、パラリンピックは今回初出場。
左組み。大内刈、大外刈といった大技で豪快に投げる柔道が持ち味です。
ハニム フセイノワ選手(アゼルバイジャン)
元々は健常者の国際大会で活躍する選手でしたが、負傷により失明し、パラ柔道に転向した模様。
左組み。典型的なパワーファイターで、抱き付いて裏投などの接近戦、力で執拗に押し込んでくる肩車などを得意としてます。
◆81kg級
北薗 新光(きたぞの あらみつ)選手
パラリンピックはロンドン100kg級、リオ73kg級で出場経験あり。今回は本人が最適体重と考える階級での出場です。
左組みで、右の背負投、裏投、大内刈、大外刈など、技は多彩です。特に裏投は「新光スペシャル」と呼ばれているそうです。
エドゥアルド アヴィラ サンチェス選手(メキシコ)
ロンドン73kg級で銅メダル、北京73kg級、リオ81kg級で金メダルを獲得している第一人者。
右組み。長身で、小外刈で崩しておいての大外巻込などで攻めてきますが、柔らかい受けで相手の技を吸収し、返し技を狙ってくる曲者です。