東京五輪の注目選手(軽量級) | 柔道が足りてない!

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昨今、柔道人口の減少が深刻みたいなので、皆様にちょっとでも興味を持って頂けるような柔道ネタなど書いて行ければと存じます。

五輪の柔道競技開催が近づいてきました。各階級で注目選手を挙げてみたいと思います。
今回は軽量級。

2021年7月24日(土)

◆48kg級(渡名喜 風南選手が出場)

ダリア ビロディド選手(ウクライナ)
副業でモデルもやっている美人で有名ですが、試合では相手の髪の毛を掴んだりする場面も見られ、かなり気性の荒い選手のようです。
この階級ではかなりの長身なので、長い手足で遠間から大内刈などの技を掛けてきますが、減量苦から来るスタミナ不安が弱点か?

渡名喜選手とはかなりの身長差があり、やりにくい相手ですが、打倒ビロディドの対策は当然準備していると思います。


ディストリア クラスニキ選手(コソボ)
右組み。背は高く無いですが、比較的オーソドックスな構えから奥襟を叩いてくるパワー柔道タイプといった印象です。
渡名喜選手からするとケンカ四つなので、比較的力をいなしやすく、身長差もそれほど無いので、油断さえしなければやりにくい相手ではなさそうです。


◆60kg級(高藤 直寿選手が出場)


ロベルト ムシュヴィドバゼ選手(ロシア)
組み手や足技も巧く、最近のロシア勢に多い「柔道が巧いタイプ」です。
ただし、わりと正統派の柔道なので、高藤選手としてはやりにくい相手では無いと思います。


ルフミ チフヴィミアニ選手(ジョージア)
背中を持って強引な腰技を打ってくるパワー系。左メインですが左右どちらでも技を掛けてきます。
返し技が巧く、驚異的なボディバランスでこちらの技を凌いで返し技を狙ってきます。

前述のムシュヴィドバゼ選手と比べると、チフヴィミアニ選手の方が厄介な相手かも。



2021年7月25日(日)

◆52kg級(阿部 詩選手が出場)

マイリンダ ケルメンディ選手(コソボ)
前回リオ五輪の覇者。左組みですが、48kg級の同国代表クラスニキ選手と似たパワー柔道タイプです。
阿部選手、過去の直接対決では寝技で仕留めていますが、一筋縄ではいかない相手です。


アマンディーヌ ブシャー選手(フランス)
右組み。徹底して肩車を狙ってきます。阿部選手もこの技で過去に苦杯を喫しており、要警戒の相手。


◆66kg級(阿部 一二三選手が出場)

マヌエル ロンバルド選手(イタリア)
2021欧州選手権の覇者。右組み。身体の力が強く、一旦凌いだと思った肩車を執拗に押し込んでポイントを奪ってきます。
阿部選手も過去にこの肩車で投げられており、勝った試合も苦戦していて、相性的にも嫌な相手。

アン バウル選手(韓国)
前回リオ五輪の銀メダリスト。左組み。厳しく粘り強い組み手と、極めまで執拗に追ってくる背負投という、韓国の軽量級選手に多く見られるスタイルの選手。根競べの展開には持ち込みたくない相手です。