ヤマハのリゾート施設「つま恋」が今年12月25日をもって営業を終了することが報じられた。
私が就職した会社は、昔からヤマハグループとの繋がりが深く、階層別研修などが「つま恋」と「合歓の郷」で開催されることが多かった。
私自身は入社2〜3年目の研修は「合歓の郷」の方だったし、名古屋勤務の頃は「合歓の郷」一辺倒だったので「つま恋」自体はよく知らない。
しかし「つま恋」と言えばヤマハポプコンで知られる和製ポップスの聖地として有名だった。聖地かどうかは別として、ヤマハ文化の発信基地であったことは確かである。
今は企業も利益株主還元などを迫られ、文化にカネを掛ける余裕もなくなっている。ヤマハも「合歓の郷」「キロロ」を売却し唯一残っていたのが「つま恋」だっただけに、今回の営業終了報道は寂しい限りである。
一頃はフィランソロピーとか企業メセナの時代と言われて、企業が如何に文化的貢献をするかに価値観が置かれていたが、リーマンショック以来不確実なご時世となると誰もそんなことは言わなくなった。
いつか何らかの形で様々な文化を支える企業が復活する時代が、再び訪れることを期待したい。
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