今日は昼前から定年退職者や転籍退職者のための慰労宴が、元の会社で開催された。
全国から200人を超える参加者が一堂に会した光景は壮観である。
待合室で見ていると、結構女性社員が多いのが目に付く。私が就職した頃はまだ寿退社願望が多かった筈だが、定年まで勤め上げる方がこれ程多いとは思わなかった。人生いろいろである。
同期が集まって団体行動をさせられるのは、新入社員研修以来かも知れない。
理事や部長・支店長を経験したお歴々が、やれ記念撮影だ移動だと指示に従ってゾロゾロ動く様は、微笑ましい。
社長の挨拶を皮切りに宴が始まって、少しずつ雰囲気もほぐれていくと、皆新入社員時代に帰って軽口も出る。
当時流行った流行歌をBGMに、我々の若かりし頃の写真がスクリーンに映されると、あちこちから拍手が起こる。
尤もPCの調子が悪かったようで、時々映写が中断したのは興ざめだった。
皆大いに飲み食いしていたが、私は退職者を代表してスピーチをしなければならない。
何故私が選ばれたのか知らないが、迷惑な話である。スピーチの内容を考えたり、2分以内という縛りの中で収めるべく練習したりで事前準備が忙しかったし、当日は飲む方はセーブしなければならない。
お開きが近くなってスピーチのため壇上に上がる。思ったより緊張はない。前の方で同期が野次ってくれるのでリラックス出来た。
無論スピーチの出来は良くないと思うが、とちることもなく、無事終えることが出来た。
ホッとして壇上から降り、赤ワインをグッと空けた途端にお開きの言葉が流れた。うーん残念！
ともあれ無事に定年を迎えることが出来た同期の、益々の健勝を祈念して乾杯！
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