暗雲晴れず | アンクルコアラのブログ

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日本酒、ラグビー、美術展、日本古代史、その他ランダムに雑感を綴って行きます。気まぐれなので更新は不定期かも?

この9月はラグビー界最大のイベントであるW杯がロンドンで開催される。この4年間実力を磨いて来たエディーJAPANがどこまで頑張ってくれるか楽しみである。

国内でもトップリーグや大学対抗戦・リーグ戦が開幕し、ラグビーの季節が到来だ。

慶應義塾も和田監督時代の2年間、連続して大学選手権ベスト4をキープして今年金澤ヘッドコーチにバトンタッチした。

昨季のレギュラーの多くは4年生が占めていたため、今季の一本目は公式戦未経験者が殆どになる。

不安はあるが、今までも慶應の伝統である猛練習で経験不足をカバーして来たし、有望新人も多数入部した。後は「帝京を倒す!」と豪語する金澤ヘッドの手腕に期待していた。

春のシーズンは怪我人も多く、練習試合も大半が不本意な結果となった。しかし山中湖合宿を経て見違えるようなチームになってくれていると信じていたが・・・

今日行われた同志社大との定期戦は、故上田昭夫元監督の追悼試合でもあり、勝ち負けはともかくシーズンインに向けて魂のこもった試合を見せてくれると言う期待は裏切られた。

中継がなかったので、どんな展開だったのか分からないが、主将・副将とも出ておらず、スコアは45-56の完敗。

先日は長年低迷していた専修に完敗し、帝京には0-87、早稲田には12-48の屈辱的な大敗を喫した。

慶應ラグビーは40年以上見て来たが、こんなに失点するチームは過去には見当たらない。

そもそも慶應には、高校ジャパンに選ばれたり花園で注目された選手は殆ど来ない。無名の選手を猛練習で鍛えて、ディフェンスを固めロースコアの試合に持ち込むことで、強豪校に対抗して来た。その伝統は今や失われたようだ。

「帝京を倒す」どころか日体大・青学大にも勝てるのかどうか怪しいものである。史上ワースト順位とならないよう祈るばかりだ。

まあ今季は端境期と割切り、来季以降へのチーム造りの準備に徹するならばそれも良い。

しかし気になるのは①昨季まで活躍し、当然今季チームの柱となる筈の選手がリザーブにも名前がない(中村、吉迫ら)②将来を嘱望されていた現2.3年生が、故障か伸び悩みかBチームにも名前がない(瀬川、矢崎、今泉ら)③有望新人と期待された選手が、故障か伸び悩みか未だに練習試合にすら名前がない(豊田、田中芳、中本ら)ことだ。

和田監督の頃は、勝ったにせよ負けたにせよ、インタビューには丁寧に応対して、監督のメッセージは明快に伝わって来た。

金澤ヘッドの場合、春から今まで殆ど肉声が伝わって来ない。敗戦に対してどう受け止めて、どう修正の手を打って行くのかサッパリ分からない。

「帝京を倒す!」と豪語したからには、現状と対策を明快に語るのが責務ではないかと考える。

ヘッドや主将の肉声が聞こえて来ない現状では、チームマネジメントに深刻な問題が発生しているのではないかと危惧する次第である。


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