射美 | アンクルコアラのブログ

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日本酒、ラグビー、美術展、日本古代史、その他ランダムに雑感を綴って行きます。気まぐれなので更新は不定期かも?

日本酒の衰退が叫ばれて久しいが、海外からブームに火がついた獺祭のように、小規模の蔵元が生産するブランド地酒は大変な人気がある。

月桂冠や大関に代表されるような全国ブランドで大量生産される「清酒」は年々売上げが減っているのだろうが、レア物の地酒は売上げを伸ばしているのではないだろうか?

トップブランドの変遷は、剣菱➡越の寒梅➡八海山➡十四代➡獺祭という流れだろうか。蔵元の若き後継者達が東京農大醸造学科などで美味い酒の研究に勤しんでいると聞く。これからも新しいブランドの地酒が我々を楽しませてくれるだろう。

さて今回紹介するのは、日本一小さな蔵元を自認する岐阜・杉原酒造の「射美」(いび)である。
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蔵元は揖斐川の近くにあることにちなんで、命名されたという。とにかく年間6000本しか生産されない希少な酒である。

たまたま行きつけの酒屋にあるのを見付けて、早速買い求めた。生産量は少ないこともあり、而今・花浴陽・山ユと並んで入手先困難な銘酒と称されていることは、後から知った。この酒に比べれば獺祭の方が遙かに入手しやすいらしい。

飲んでみると、濃厚甘口でありながらキレがあり後味が良い。私の好きな而今とよく似ている。杉原酒造の二代目は、酒づくりを而今の御曹司と共に学んだとのこと、お互い切磋琢磨する中で、同じ方向を目指すに至ったのだろうか。

次に射美を入手出来るのは何時のことか分からないが、初めて飲んだにも関わらず私の好きな地酒のラインナップの上位に入ったことは間違いない。



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