隅の老人の部屋 -12ページ目

隅の老人の部屋

映画やドラマの紹介。感想を中心に
思い出や日々の出来事を書き込んでいこうと思います。

ジョン・ウィック・シリーズのスピンオフ作品、
おぼえていなかったのですが今回描かれる暗殺組織ルスカ・ロマが登場したのが
シリーズ3作目「ジョン・ウィック:パラベラム」(2019)で、
この3作目とつながる作品となっているとのことです。

ジョン・ウィックが組織の人間として行動しているので時系列的には
シリーズ1作目より前なのではないかと感じました。

父親を殺された少女イヴ・マカロは、暗殺組織ルスカ・ロマの中で成長し一流の殺し屋となります。
ある日、イヴは敵の手首に父親殺しの犯人と同じマークを見つけました。
その組織はルスカ・ロマと不戦協定を結んでいましたが、復讐心に燃えるイヴはルスカ・ロマを裏切り組織のアジトを探す旅にでます。

次々と襲う刺客を倒しながら手がかりをつかんだイヴは、オーストリアの田舎町を訪れて敵の本拠地を探そうとするのですが、
なんと町そのものがアジトで、イヴは住民全員に襲われてしまいます。
さらにルスカ・ロマは事態収拾のため最強の殺し屋ジョン・ウィックを送り込み、
イヴの果てしない戦いが続いていきます。

監督のレン・ワイズマンは職人タイプというか、
「ダイ・ハード4.0」(2007)や「トータル・リコール」(2012)など
作品自体の完成度はともかくハリウッド作品らしい派手なアクション演出はきっちりこなしてきました。
ひたすら戦い続ける今回は面目躍如ともいえる切れ味を見せています。

戦闘方法もガンアクションだけでなく、火炎放射器や消火栓など工夫を凝らしています。
設定的には昔の忍者物を思い出させる内容と感じました。
住人すべてが忍びという隠れ里で長老が師弟も肉親も裏切り、自らの権勢を保つために陰謀をめぐらしていくというものです。
もしかしたら製作にも加わっているキアヌ・リーヴスの東洋趣味が反映されているのかもしれません。