映画感想 今度はピーター・パン・ホラー「ネバーランド・ナイトメア」(ネタバレあり) | 隅の老人の部屋

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著作権が切れた作品のキャラクターを使ってホラー映画を作るシリーズの新作です。
「プー あくまのくまさん」(2023)から始まったので
製作会社は一連の作品群をプー二バースと称しています。

「プー あくまのくまさん」ではクマのプーが、
「子鹿のゾンビ」(2025)ではクリーチャー化した鹿が殺戮を繰り返しましたが、
今回永遠の少年は登場しません。

自分をピーター・パンだと称して誘拐と殺人を繰り返す男ピーターを描くスラッシャー・ホラーです。
長年にわたって犯行を行っているので、
ピーターはすっかりオヤジになっています。
ネバーランドも話だけで登場しません。

自転車で下校していた」少年マイケルがピーターに誘拐されてしまいました。
迎えに来ていながら行き違いになってしまったマイケルの姉ウェンディは自責の念に駆られます。
マイケルの親友はジョーイで、ジョーイの姉タイガー・リリーはウェンディの親友です。

マイケルが持っていた写真を見たピーターは、次のターゲットをジョーイに決めました。
ピーターの家にはティンカー・ベルと呼ばれる洗脳状態の女もいます。
サイコパスのピーターはこだわりが強く、
襲ったスクールバスにジョーイが乗っていないことが分かると他の子供は皆殺しにしてしまいました。

傷心のウェンディがタイガー・リリーの家に泊まった夜、
ピーターが襲撃して一家は惨殺されジョーイが誘拐されます。
なんとか隠れ通したウェンディはピーターを追跡して彼の隠れ処を付きとめますが、
携帯はバッテリー切れでした。
ウェンディはピーターの家に忍び込んでマイケルたちを助け出し、携帯も充電しようと試みるのですが。

という展開でフックも登場しますが、

ストーリー的にピーター・パンのパロディ感は薄めの作品になっています。
普通のインディーズB級ホラーとしては、まあ及第点かなという出来でした。
脚本がそれなりにまとまっていて、
ティンカー・ベルの正体や携帯の扱い、フックの役割といった伏線が回収されています。
血みどろの戦いが繰り広げられるアクションホラーのクライマックスも結構楽しめました。

次回作のピノキオは不気味な人形デザインが発表されていて期待されます。
ホラー版アべンジャーズ「プー二バース」の詳細は未発表ですが、
マッドハッターが登場するという記事もあるのでホラー版「不思議の国のアリス」の制作予定があるのかもしれません。