スマッシュヒット作の続編ですが、劇場内は空席が目立ちました。
今年は春ごろから邦画ホラーの話題作が続いたので、
そろそろ息切れがしてきたのかもしれません。
カラダ探しに巻き込まれた者たちは、
深夜にバラバラになった死体を探し出して、
全部のパーツを棺に納めるまで同じ日を繰り返すことになります。
めちゃくちゃ強い赤い少女が襲ってきて、
全員が死んだ時点でその夜は終わりとなって朝の時間に戻ります。
今回は前作の正当な続編となっています。
前作ではカラダ探しに成功したものの、
過去の歴史に改変が加わり、
バラバラ殺人の被害者が入れ替えられてしまったことを暗示して終わりました。
カラダ探しの呪いは達成した者の中から一人が選ばれ、
新たにカラダを探される被害者とされてしまいます。
本作はそれを受けて、
新たなカラダ探しに巻き込まれてしまった高校生たちと、
カラダ探しの対象になってしまった恋人・明日香(橋本環奈)を助け出し、
なおかつカラダ探しの呪いを終結させようとする前作の主人公・高広(眞栄田郷敦)の活躍が描かれます。
原作は読んでいませんが、
Wikiによると今回の高校生5人は映画オリジナルらしいので、
ストーリーもオリジナルなのかもしれません。
時間の都合もあってか、
カラダ探しのガイドブックが存在したり、
明日香が囚われた異世界にカラダ探しの秘密を片っ端から教えてくれる謎の女がいたりして、
物語はサクサク進みますが、
安直な印象はいなめません。
謎の女に扮した木村佳乃はなかなかの怪演で、本人も楽しんでるように見えました。
舞台が遊園地なのでビジュアル的な面白さは今回のほうが派手になっています。
その分、日中に羽目を外して遊ぶメンバーたちの描写も前作以上の軽さで、
緊張感が途切れてしまうのは残念でした。
ティーン観客向けの青春映画的サービス描写ということかもしれませんが、
それだったら夏休み中に公開した方が動員が増えた気がします。
終盤でモンスターホラーみたいになってしまった前作よりまとまりは良いかなという気もしますが、
無双ともいえるほど強かった赤い少女が最後の夜では意外とあっさり退けられてしまうのも、
ちょっと安直に感じられました。
まあ登場時点では無敵というほど強く描かれた敵が、
最後の戦いでは妙に弱く感じられるというのは、
よくあるパターンですが。
もう少しクライマックスの脚本を工夫した方が盛り上がった気がしました。