前編はストーリー構成に難があってイマイチな印象を残しました。
後編ではストーリー展開の大味さはそれほど変わっていませんが、
細かいことは気にするな的アクション中心となっているので、
頭を空っぽにして楽しめる作品になっています。
レジスタンス部隊と合流したギアたちは行動を開始、
首都の権力者たちはエネルギーだけでなく、
下層階級の寿命まで奪うシステムを構築していたことを知ります。
多くのものを失いながらもギアはこの事実を各地に発信しますが、
日々の生活に追われる住民たちには届かず失敗に終わってしまいます。
逮捕拘禁された無気力状態に陥った失意のギアはわりと簡単に復活、
そこにかっての敵である殺し屋軍団が入獄してきました。
意外とスタイリッシュな思想の持ち主だった殺し屋のリーダーは、
ギアとの共闘を決め、さらりと全員で脱獄します。
しかも命を落としたかと思えたレジスタンスも全員無事、
ギアはなんにも失ってなかったという能天気展開でした。
いよいよ反撃が開始され、
前編ではイマイチ活躍できなかった奇人変人殺し屋軍団は
爆撃されても平気な不死身ぶりを発揮、ノリノリの大活躍です。
ついにギアたちは首都の中枢に達し、
エネルギーと生命を搾取していた真の目的を知ります。
ここでは退行現象を起こした老人たちの醜悪さが強調されていますが、
かっては地球を救った者たちが
アンドロイドの狂った判断により醜態をさらし続ける哀れさまで表現できていたら、
作品に奥行きが生まれたのではないかと感じました。