幸せの洪水の前でこの唄を初めて聴いた時、束の間呆然とした。もう、間に合わない。希望と絶望がないまぜになって、リアルな自分に立ち塞がった。僕と君は手を繋いだまま、水の中、沈んでゆく。ぼくはこれから何を目的に生きていこう。その船には僕は乗れるんだろうか。人生には絶望と苦痛しかない。改めて確認した僕だった。幸せの洪水の前で/ムーンライダーズ