阿部謹也『「世間」とは何か』(講談社現代新書・760円+税) | 野球少年のひとりごと

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朝から、娘夫婦一家は連合いの実家のある魚津(富山県)まで車で出発する。2泊3日の予定で、5日(日)の夕方には帰って来る予定。孫娘たち(中学1年の双子の)も進学塾の宿題などがいっぱいあって、小学生の時のようにゆっくりはしていられない。娘や孫娘たちの不在をどのように感じているのか、猫たち(メラ、ロク、グレイの昨日で1歳2カ月半の、わが家にやって来て11カ月の雄の兄弟。他に、15歳10カ月半になる先住猫チビ=小型の雌がいる)も心なしか淋しそうである。猫たちのことは、女房のブログ「コーラスガールのひとりごと」でご確認ください。

 

本の話である。阿部謹也の新書で読める、『「世間」とは何か』(講談社現代新書・760円+税)、『「教養」とは何か』(講談社現代新書・700円+税)、「日本人の歴史意識(「世間」という視角から)」(岩波新書・720円+税)の3冊のことを。

 

『「世間」とは何か』 日本社会の本質をえぐる歴史的名著 

 目次より

 ●「世間」はどのように捉えられてきたのか

 ●歌に詠まれた「世間」

 ●隠者兼好の「世間」

 ●神判と起請文

 ●真宗教団における「世間」

 ●「色」と「金」の世の中

 ●「艶隠者」西鶴

 ●なぜ漱石は読み継がれてきたのか

 ●「社会」の誕生

 ●荷風と光晴のヨーロッパ

 

   

 

『「教養」とは何か』 個人と社会のあり方と問う新「教養」論

 目次より

 ●建前と本音

 ●公共性としての「世間」

 ●「世間」の中でいかに生きるか

 個人の教養と集団の教養

 文字によらない教養ー身ぶりの世界

 魏の君子の生き方

 ●個人のいない社会

 サガにみる個人と社会

 サガの世界と日本の「世間」

 ●「世間」と教養

 

   

 

「日本人の歴史意識(「世間」という視角から)」 歴史好きだといわれる日本人だが、その一方で歴史意識の欠如が問われることも多い。日本人にとって歴史とは何だろうか。これまで「世間」という視角から日本社会・日本人を論じてきた著者が、西欧社会と比較しながら、「世間」を歴史的に分析して、日本人の歴史認識の根柢にあるものは何かを考察する。 

 

   

 

フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/