(再録)ホトトギス同人山直六村のこと | 野球少年のひとりごと

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本のことを中心に、関西学生野球や高校野球のことをつぶやいています。
また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

(再録・2013.8.24既出)

 

「人通るとき墨蜻蛉まひ乱れ」

「水取や僧のたむろす影法師」

父の最大の理解者であり、古くからの友人でもあったホトトギス同人の山直六村の俳句である。六村は和歌山の生まれで岸和田に移住、泉州地方きっての金物屋を営む一方ホトトギスの同人としても活躍する。その俳句は独特のものであったが、結社もせず、生涯1冊の句集を出すこともなく、孤高といってよいスタイルを貫いた。朝日文庫で大阪の俳人というタイトルだったと思うが、出版されたときに数十句の俳句とともに紹介されていたが、その本もどこに行ったか見当たらず、上に掲げた句くらいしか記憶に残っていない。岸和田の資料館やだんじり会館に、その短冊が展示されているようだがまだ見ていない。ただ、「人通るとき墨蜻蛉まひ乱れ」は気に入っている。

 

「孔雀(黄)」

606×727ミリ(1965年)

「洋画家 仲村一男」のホームページ
 http://www.nakamura-kazuo.jp