藤森照信(文)×増田彰久(写真)「建築探偵 東奔西走」(朝日文庫・777円×税) | 野球少年のひとりごと

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世間の多くは3連休で、隣近所も何となくひっそりしている。わが家の前の、小学校教員のための駐車場(500坪のところに50台駐車できる)も当然のことに今日は1台も駐車していなくてそこで、近所のKさんと中学1年になる男の子がキャッチボールしている。どう見ても息子さんのほうが上手くて(野球部に入っているようなレベルではないが)キャッチミスや暴投をするのは父親ばかりで、それがとても微笑ましい。Kさんが引っ越しして来た当初はKくんは生まれていなくて、長身で大沢たかお似と小泉今日子似の、美男美女ご夫婦とは自治会の総会などで顔を合わし、挨拶をするような関係になった。休日は駐車場にクレーンの付いたトラックを駐めていて、おそらく建築関係にお勤めのようである。夕方に帰宅すると、幼児の頃のKくんが待ちかねたように家から出て来て、父親がそのトラックを駐めて家に入ってくるまで眺めている様子は、こちらまで嬉しくなるようなことだった。そのKくんも春から中学1年で、わが家の孫娘(双子の)の片方と同級生のようである。

 

本の話である。昨日に続き藤森照信(文)×増田彰久(写真)による「建築探偵」のシリーズから、「建築探偵 東奔西走」(朝日文庫・777円×税)、「建築探偵 奇想天外」(朝日文庫・800円+税)、「建築探偵 雨天決行」(朝日文庫・800円+税)の3冊のことを。

 

「建築探偵 東奔西走」 ぼくたちは心地よさと奇怪な驚きを交えながらページをめくる(安西水丸「解説」より)

 「近代建築」にかけては、鑑識眼・推理力ともに並ぶものはない“名探偵“の大学教授と建築写真家が、面白い建物を求めて、二人で東へ西へー。ユーモア溢れる語り口で宮殿から豪邸、監獄、教会、銭湯といった数々の名建築、変わり種の建物を紹介。カラー写真多数収録の4巻シリーズの第1作。

 

   

 

「建築探偵 奇想天外」 名推理のかずかずを聞く楽しみ(鈴木博之「解説」より)

 近代建築にかけては天下無双の名コンビ、大学教授と建築写真家はオモシロイ建築を求めて日本全国、はては海外まで出かけ何でも探し出してくる。どこから読んでも楽しめる4巻シリーズ第4巻では、名推理と豪華なカラー写真でプラハの街並み、国会議事堂、日銀本店…とさまざまな建物の“謎“に迫る!

 

   

 

「建築探偵 雨天決行」 本書は、ただの建築学の本ではない(阿川佐和子「解説」より)

 「コレハナニカアル!?」ー素朴な疑問と湧きあがる好奇心に動かれてノコノコ敷地の中、建物の中へー。気分が安らぎ美しい刑務所、由緒ある遊郭、トンデモナイ姿の学校など、おもしろエッセイと豪華な写真で紹介した数々の変りダネ建築探訪記。カラー写真多数収録の4巻シリーズ第2作。

 

   

 

 

フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/