「山田風太郎明治小説全集 ⑨ 明治波濤歌 ㊤ 」(ちくま文庫・840円+税) | 野球少年のひとりごと

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昨日、枚方パークに出かけて疲れたのか今朝はゆっくり起きてきた孫娘たち(4月から中学に入る双子の)、リビングで眠たそうな顔をして歯を磨いている。それを見とどけてから、2階の廊下と書斎の床を乾いた雑巾で拭く。最近はモップか雑巾で済ますことが多くなり、滅多に掃除機をかけることがない。下手すると、岸和田の西方寺さんが月参りに来られる前日くらいしか、掃除機をかけなくなっている。新築時に、わざわざメンテナンスフリーの床材(ウォールナットの)を選んだことで手抜きしているところがある。ただ、3匹の猫たち(メラ、ロク、グレイの先月に1歳の誕生日を迎えた、わが家にやって来て9カ月半の雄の兄弟。他に、15歳9カ月になる先住猫チビ=小型の雌がいる)がヤンチャ盛りで走り回る(追いかけっこして)ので、そのぶん埃が溜まるのがはやい。まあ、彼らの愛らしさを思うと掃除そのものは苦にならない。大切にしてきた書斎の本(床や椅子に平積みの)の上もお構いなしに蹴散らしながら暴れ回るので、かなり本も傷みはじめているがそれも結構、と言うようにこれは年のせいもあるのかもしれないが大変鷹揚になっていることは確か。猫たちのことは、女房のブログ「コーラスガールのひとりごと」でご確認ください。

 

本の話である。山田風太郎の全14冊からなる明治小説全集 (ちくま文庫版)中より、「山田風太郎明治小説全集 ⑨ 明治波濤歌 ㊤ 」(ちくま文庫・840円+税)、「山田風太郎明治小説全集 ⑩ 明治波濤歌 ㊤ 」(ちくま文庫・820円+税)のことを。

 

「明治小説全集 ⑨ 明治波濤歌 ㊤ 」 波濤を越えて生きる様々な人の意外な物語。「それからの咸臨丸」「風の中の蝶」「からゆき草紙」

 未知の国との出会いの拠点、港。波濤を分けて港にたどりついた人、出ていった人を描いた作品6篇の連作集。華麗なる人物絵巻の主な登場人物はー・それからの咸臨丸 吉岡良太夫(勇平)、榎本武楊 ・風の中の蝶 南方熊楠、北村透谷 ・からゆき草紙 樋口一葉、黒岩涙香、村岡茂平次、久佐賀義教

 

   

 

「明治小説全集 ⑩ 明治波濤歌 ㊦ 」  華麗なる人物の織りなす、破天荒な物語。「巴里に雪が降るごとく」「築地西洋軒」「横浜オッペケペ」

 ・巴里に雪の降るごとく 川路利良、井上毅、成島柳北はフランスに旅立った。パリを舞台に日本人女性の他殺死体の発見者ゴーギャン、容疑者ヴェルレーヌ、ルコック警部までも登場し事件は思わぬ方向へ。 ・築地西洋軒 鴎外を追ってきたエリス、小金井良精 ・横浜オッペケペ 川上音二郎、貞奴、野口英世、永井荷風

 

   明治波濤歌(下) ――山田風太郎明治小説全集(10)-電子書籍

 

フランスで描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/