山折哲雄「義理と人情(長谷川伸と日本人のこころ)」(新潮選書・1200円+税) | 野球少年のひとりごと

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また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

午前中に、近所の歯科医院まで出かける。今日は3回目で、ようやく型取りである。さらに2回通う必要があるようで、どのような治療になるのだろうか。それとこれは旧居時代の歯医者さんでも言われた(歯の減り具合をみて、肉体労働をしてきたのかと質問された)ことがあるが噛む力が強いようで、今回もその辺があって少し強固なものにしてくれるようだ。これまでの人生で特に歯を食いしばるような思いは皆無であるし、なぜなんだろう。それにしろ歯医者さんが近い(徒歩3分)のと、1回の治療が15分程度なのは気分的に助かるところがある。また、治療のたびに被せ物(金属質の)が増え(ただ、すべては自身の歯ではあるが)て、その度に「人造人間」になった(先年の「網膜剥離」の手術後に、右目に眼内レンズが装着されているし)ような気がして、少しだけ面白い。

 

本の話である。今日もアマゾンから荷物が届いて開封すると、山折哲雄「義理と人情(長谷川伸と日本人のこころ)」(新潮選書・1200円+税)、「生老病死」(KADOKAWA・1400円+税)、雑誌「BRUTUS 2/15  睡眠空間学」(マガジンハウス・840円)の3冊が現われる。山折哲雄の著作に関しては未読のものが数冊本箱にある(明日、紹介の予定)が、今日届いた2冊はタイトルに惹かれてのこと。刊行年は、2011年、2021年。

 

「義理と人情(長谷川伸と日本人のこころ)」 第47回長谷川伸賞 受賞

 大衆作家が描いた世界ー日本人の基層にひそむ美徳

 『瞼の母』『一本刀土俵入』『日本捕虜志』などで知られる明治生まれの作家・長谷川伸。アウトローや弱者、敗者の視点に立ち、終生、日本人のこころの奥底に横たわる倫理観、道徳感情に光を当て続けた。その生涯を振り返るとともに作品を読み直し、現代の日本人に忘れ去られた「含羞を帯びた反権力姿勢」「弱者へのヒューマニズム」の感覚は何かを考察する。

 その心情、忘れていませんでしたか?

 第1章 『夜もすがら検校』と『沓掛時次郎』

 第2章 『瞼の母』

 第3章 『一本刀土俵入』

 第4章 武士道、町人道、任侠道

 第5章 仇討

 第6章 ごろつき

 第7章 神ではなく人間を信じた

 第8章 『日本捕虜志』

 第9章 「たたかい」とは何か

第10章 義理と人情

第11章 埋もれた人々を掘り出したい  目次より

 

   

 

「生老病死」 昼寝三昧、妄想三昧、執筆三昧、碩学がつむぐ円熟のエッセイ!

 病から生還できたとしても、残された時間は少ないであろう 九十歳、卒寿-いま、宗教研究の碩学が見つめる日本とは。絶筆さえ予感させる驚きをもって結ばれた 好評新聞連載、待望の書籍化。

 人は生まれ はたらき 歳を重ねて老いる やがて病み疲れて 衰えて死ぬ 食べる 飲む 歌う 踊る 語る そして 死んで カミになる 生老病死のステージをふんで カミの道のりをたどって行く

 超少子高齢化がすすみ、新奇なモラルや価値観がひろがるデジタル社会。そんな文明の十字路に、突如として得体の知れない新型コロナの禍が襲ってきた。私たちはどこへ向かうのか。いま見直すべき「日本」とは何なのか。谷崎潤一郎、正岡子規、柳田国男、西田幾太郎、鈴木大拙からハイデガー、レヴィ=ストロース、カズオ・イシグロ等まで、先達の思想と足跡を糸口に探る。生き恥をさらすか、晩節を汚すか-日本を代表する宗教研究者が、みずからの心身に向き合いつつ、「その時」へと向かう日々のなかで綴る、円熟のエッセイ。

 

   

 

雑誌「BRUTUS 2/15  睡眠空間学」 睡眠の達人たちの、最上の寝室とは?安眠へ誘う住空間。

 快適なベッドルームの作り方、実例集。よい眠りに導く、家具&雑貨カタログ。大谷翔平から起業家まで、天才の睡眠習慣。ル・コルビュジエ、建築家が作る眠りの空間。

 

   

 

「イタリア」で描いた水彩によるスケッチから

「洋画家 仲村一男」のホームページ

 http://www.nakamura-kazuo.jp/