リチャード・ドーキンス「利己的な遺伝子」(紀伊国屋書店・2700円+税) | 野球少年のひとりごと

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午後から雨も降りだして、その雨は土曜日も入れて連休中やみそうもないが、夏中、いつもの年と比べると雨の少なかった庭の木々にとっては恵みの雨である。体調が優れなかったこともあって、庭は放置状態である。雑草は伸び放題、2本あるオリーブやビワや林檎の木も葉が茂り放題である。週明けあたりから涼しい日を選んで少し整備しなければと考えている。お陰で体調もかなり回復してきている、ただ、薬(ステロイドが中心の)の影響か毎日のように昼寝を繰りかえしている。服用し始めてからもうすぐ4カ月になる。医師が言う「寛解」の状態までの約1年間(軽症という症状からすると、1年間で80%は寛解する可能性がある)が経つのが待ち遠しい気がするが、とにかくいまは毎日決められた時間の薬の服用を中心にしながらの規則正しい生活に努めている。ようやく秋めいてきて過ごしやすくなっている。昨日などは日中も久しぶりにクーラーをかけずに済んだ。読書にとっても最適な季節であるので、少し本格的なものをと考え今朝からは、吉川浩満「理不尽な進化(遺伝子と運の間)」(朝日出版社・2200円+税)に取り掛かっている。100頁ほど読み進めたが、わりと平易な文章なので助かっている。様々な参考文献が出てくるので、何冊かは購入することになると思うが既に手持ちの、リチャード・ドーキンス「利己的な遺伝子」(紀伊国屋書店・2700円+税)なども含まれていて、あらためて読む必要を感じている。

 

リチャード・ドーキンス「利己的な遺伝子」 これを読まずに世界は語れない すべての生物は、遺伝子を運ぶための生存機械だ 世界を震撼させた生物学者の洞察 科学史に燦然と輝く不朽の名著 ドーキンスによる「40周年記念出版へのあとがき」が新たに収録された、世界的ベストセラーの最新版 「英国史上最も影響力のある科学書」第1位 私たちはなぜ、生き延びようと必死になり、恋をし、争うのか?


 本書で著者は、動物や人間の社会で見られる、親子間の対立や保護行為、夫婦間の争い、

攻撃やなわばり行動などがなぜ進化したのかを、遺伝子の視点から解き明かす。自らのコピー

を増やすことを最優先する遺伝子は、いかに生物を操るのか?生物観を根底から揺るがし、科

学の世界に地殻変動をもたらした本書は、1976年の初版刊行以来、分野を超えて多大な影

響を及ぼし続けている古典的名著である。


『利己的な遺伝子』は世界を一変させた本である。正確に言うと、世界に対するぼくたちの見方

を一変させた本だ。それは、まさに科学革命と呼ぶにふさわしい。この一冊の書物によって、温

かくて親しみやすい生物の世界は、ドライでクールなデジタル情報の世界に変換された。これを

読まずして、生物やゲノムや脳科学やAIやロボットや社会や経済について、語ることはできな

い。佐倉統(東京大学大学院情報学環・教授)

 

 

「椿」
油彩803×652センチ(1942)
「洋画家 仲村一男」のホームページ
 http://www.nakamura-kazuo.jp