ポール・オースター「写字室の旅」(新潮社・1800円+税) | 野球少年のひとりごと

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また、父・洋画家「仲村一男」の作品を毎日紹介しています。

午前中に、近所の病院まで娘の運転する車で女房のMRIの検査に同行する。一昨日の夜、就寝前に眼の中で光るものが見えるということで、昨日に行きつけの眼科で検査の結果異常はなく、もしかしたら脳から来ている可能性があるというこで、脳神経外科を紹介されまずはMRI検査を受けることになる。その後の医師による説明で脳のどこにも異常は見当たらず、頭に続く首の血管(頸動脈)も正常であるということで、脳梗塞の前兆なども含めて心配をしていたのであるがひとまず安心して帰宅する。いつもなら歩いて10数分で帰宅できるので散歩をかねる手はあるが、わたしの水疱性類天疱瘡による水疱が足首付近に出来ていて余り歩く気がしないのと、女房も昨晩は2時間ほどしか睡眠をとっていないようなことで、娘に迎えに来させる。娘の連れ合いが会社の行事で出かけていて留守。従って、小学2年生の孫だけで留守番をさせることになるので、隣に住む次男に声をかける。次男が心配してすぐにやってくる。帰宅後、次男夫婦にも結果を報告するが、ふたりして安堵の表情を浮かべてくれる。こういうとき、同居している娘一家は勿論であるが、隣に次男一家が住んでいることは大変心強いことである。

 

本の話である。昨日に続き、ポール・オースターのことを。2014年新刊の、「写字室の旅」(新潮社・1800円+税)と「闇の中の男」(新潮社・1900円+税)はいずれも未読で本箱のアメリカ現代小説のコーナーに収まっているが、このところアメリカの現代小説を集中的に読んでいて、オースターもそろそろ読み時かなと考えている。そういえばジョン・アップダイクのものも9冊未読のままでオースターの横に並んでいる。村上春樹の翻訳したハードボイルドものの多くも未読だし、少しスピードアップをしないと追いつかないところがある。地域の仕事などをしている場合ではないのだけれど。

 

「写字室の旅」 ミスター・ブランクとは誰?不思議な部屋に、どこか覚えのある人々が 代わるがわる現れる…… 机には、机と書かれたテープ、ランプには、ランプと書かれたテープ。病院?牢獄?それとも……謎に満ちた場所から紡ぎ出される闇と希望の物語。

 

「闇の中の男」 ある男が目を覚ますと そこは9/11が起きなかった もうひとつのアメリカ―

 「いまは戦争中なのよ。ニューヨークが戦争をはじめたのよ。」 祖父と孫娘が 眠れぬままに語る家族の秘密と歴史― ポール・オースターが 21世紀に生きるすべてに贈る、闇の中の光の物語。 全米各紙でオースターのベスト・ブック、年間のベスト・ブックと絶賛された、感動的長編。

 

 

「フラメンコ」
油彩455×530センチ(1970)
「洋画家 仲村一男」のホームページ
 http://www.nakamura-kazuo.jp