2月前半にご紹介しているお店は、JR武蔵野線市川大野駅前で開店している、
新感覚のコーヒー屋台 Caffe stand "nora"(カッフェ スタンド ノラ) 。
「世界の珈琲を路傍の片隅から」をコンセプトに、2016年にオープン。
元々は松戸でオープンし、昨年3月にこの場所に。
市川大野で5か所目だそうです。
周辺のお客様だけでなく、遠方からも来て下さるとのこと。
コーヒー屋台にすることでオープンなスタイルになり、あまりコーヒーになじみのなかった方や好きでない方にも来て頂きやすい環境に。
コーヒー好きから苦手な方まで幅広く「スペシャリティーコーヒー」という存在を知っていただき、
敷居が高いものではなく身近に感じてもらえたらと、屋台形式で自家焙煎のコーヒーショップを営んでいます。
まずはストレートコーヒーを頂きました。全て¥400(税込)。
珍しい種類も多く、それぞれの特徴も丁寧に教えて下さいます。
しかも豆は日本でも数少ない「完全熱風式焙煎機」を使用。
豆本来の甘さやまろやかさ、フルーティーな部分をクローズアップした焙煎をしています。
焙煎してから数日おいて熟成させ使用しているというこだわりも、
美味しくスペシャリティコーヒーを飲んで頂きたいという想いから。
注文が入ってから豆を挽き、ハンドドリップで丁寧に1杯づつ入れて下さいます。
エチオピアのイルガフェチェ コケというコーヒーを飲んでビックリ!!!!
だって、めちゃくちゃフルーティーなんですよ。
コーヒーと言えば、苦味じゃないですか?
なのにフルーティー。こんな優雅でエレガントなコーヒーがあるとは、知らなかった。
今までのコーヒーの概念が音を立てて崩れていきました。
このコーヒーがたった¥400で頂けるなんて!感動です。
こちらはエスプレッソメニューから、寒いけどカフェモカ・アイス¥500(税込)。
エスプレッソ+チョコレート+ミルクなので、ストレートコーヒーが苦手な方にもおすすめ。
疲れた体にも染みる甘さ。
しかも、エスプレッソは本格的。
イタリアの家庭には必ずあるという直火型のエスプレッソメーカーで淹れます。
南イタリアのエスプレッソを忠実に再現しているとのこと。
このエスプレッソが美味しいの!!!
エスプレッソと言ったら、もう超濃くて苦い・・・という印象ですよね?
それが、全くあの濃くて苦いだけの味じゃない。
コクや香りがあり、むしろごくごくいけちゃう。
その美味しいエスプレッソにミルク、さらに上に乗る生クリームも甘さ控え目。
チョコレートが乗っていてもく甘過ぎない。
これは大人の甘さだわ。
もう1杯は、寒い今の季節におすすめのコーヒー。
アイリッシュコーヒーを頂きました。
寒いアイルランドの伝統的なホットカクテルで、
温かいコーヒーに温めたアイリッシュウイスキーを注ぎ、
ホイップクリームを浮かべます。
コーヒーとウイスキーの苦みがマッチして、そこに生クリームの甘味。
絶妙なバランスが美味しさをアップ。
身体が芯から温まります。
お店のお名前”ノラ”の由来を伺ったところ、素敵なお答えが。
江戸時代の僧侶・・売茶翁(ばいさおう)という方が、
上流階級の文化だったお茶を京都の観光名所や道端で庶民にふるまい、その美味しさを広めました。
道端でやってくる人々にふるまったお茶=のら茶と呼ばれ、そこから取ったのだそうです。
完全熱風式自家焙煎のコーヒー豆は100g~販売もしています。
美味しい入れ方も教えて下さいますよ。
夕方から夜の時間帯に開店しているのは、ご自身が会社員時代に美味しいコーヒーを遅くまで飲めるお店が無かったことと、お酒を飲まない人にも楽しんでもらいたいからだそうです。
一人でも立ち寄りやすく、お客様同士が仲良くなっていくとか。
”ノラ”が地域のコミュニティーの場にもなっているのですね。
それがとても嬉しいとおっしゃっていました。
市川大野駅を利用される方もそうでない方も、
どうぞ気軽に美味しいコーヒーを飲みに立ち寄って下さいね。
改札を出た先の交差点、眼鏡屋さんの前で営業していますよ。