高校2年生のある日、父親からおかしな提案を受けました。
「ここに30万円ある。
お前が生まれた時に親戚からもらった出産祝いやら
その後の入学祝やらを貯めておいたものだ。
大学に行く時にお前に渡そうと取っておいた。
もう高校2年生になったので、
それを今ここで、お前に渡しても良いのだが、
実は、それとは別に丁度30万円分の端株を持っている。
(※端株とは単位未満株のことで、
昔は株式分割(例えば、1:0.3等という分割があった)などで
1単元に満たない株券を手に入れられるケースがあった。)
そのまま現金が欲しいなら現金を渡しても良いし、
端株の方が欲しいなら株券を渡しても良い。
どちらでも好きな方を取れ!!」
我が家は父も祖父も株が好きで、
私は、幼いころから、ラジオの株価実況を聞きながら育ちました。
高校生になったころには、日経新聞の株式欄を見ては、
「これはどういう意味か?」
「なぜ、こんな風に動くのか?」
と父親を困らせるような質問ばかりしていたので、
(金融教育の一環として)
父親はそんな提案をしてきたのでしょう。
ちなみにその端株の銘柄は、(既に潰れてしまった)山一證券株で、
約1000円×300株=約30万円だったのです。
(当時は1000株単位が主流で300株は端株扱いだった)
もちろん、私は端株の方を選びました。
ところが、当時はまさに日本の資産バブルがスタートし始めたころで、
その直後から4大証券(野村、大和、日興、山一)は利益を急拡大させ、
私の山一證券株もあれよあれよという間に3000円まで上昇したのです。
2年弱で3倍高の大上昇に、
「株ってなんて儲かるものなんだ!!」
と心の底から驚きました。
もっとも、さすがに天井付近で売ることはできず、
2400円まで下がってようやく売る決断をするという、
ほろ苦デビューでもありました。
あれから30年。
おかげさまで株式投資ではずいぶん儲けられるようになり、
今では、雑誌やブログで株の事を書いているわけですから、
今さらながらではありますが、
父親には感謝しないといけないですね・・・。
ありがとう。
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