エナフンさんの梨の木

エナフンさんの梨の木

ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

https://www.gentosha.jp/article/28610/


幻冬舎の連載も11回目となりました。次回が最終会です。


さて、今回は「秘伝のタレ」理論です。近年、生成AIの技術が進み、膨大なネット情報の中から、もっともありそうな予想を導き出す能力が飛躍的に高まりました。「だから、もう株ではAIに勝てない」という主張をする人がいますが、私はそうは思いません。


理由は、秘伝のタレを教えたら、それはもう秘伝ではない、ためです。「本当に上がる株の情報」はネット上にはほとんどなく、「もう上がらない株を売り抜けるために、いかにも上がるだろう主張」については、そこら中に溢れかえっています。


もし、それらの情報と株価の関係をAIが学習し続けたら、おそらくAIはネット情報の逆張りをするようになるでしょう。


つまり、ネット情報を根拠とする限り、上がらない株の見つけ方は上手くなると思いますが、上がる株の見つけ方はいつまで経っても学習出来ないと思うのです。


ネット情報ではなく、優れたトレーダーや投資家が自分の考え方(つまり秘伝のタレ)をAIに教え込んで、優れた分身AIを作ることは可能でしょう。


以前は、今思うと呆れるような、トレードチャンスがそこら中に有りました。が、そういうのはみんな気付いて、どんどんなくなって行きました。みんなが知ると市場の歪は消えてなくなるのです。そういうのが得意なトレーダーの分身AIが普及すると、市場はどんどん効率的になって、その手のチャンスは減っていきます。


しかし、「これ、良いじゃん!けど、ここをこうしたら、もっと良くなるのに…。この会社、そういう努力はちゃんとしてるのかな?」等という人間ならではのこだわりや気づきを根拠に投資対象を絞る(場合によっては消費者として働きかける)等というようなことについては、AIには教えようが無いのです。


つまり、あなたならではのこだわりを活かした「推し活投資」ならAI時代 にも通用する、と考えて、この連載を始めたのです。


昨年、株の小説を書きました。ご興味のある方はこちらもどうぞ

 

連休明けの日経平均株価はずいぶん上がりましたね。


週明けにちょっと確認したいことがあり、久しぶりにある友人に電話をすると、逆に「株の話を聞いてほしい」と言います。どうしたのか聞くと

「先週末、軽い気持ちで、とあるPERの高い個別株に空売りを入れたところ、今日の暴騰でひどく喰らってしまった。この上昇は続くのか?」


といった質問でした。

「残念ながら私は経営の順調な企業の株が長期的に上昇する事は知っているが、短期的な市場の動向などわからない」

といった趣旨の話をしてその場を誤魔化しました。


ところで、短期トレーダーなら一応は知っておきたいアノマリーに「曜日効果」というのがあります。株式投資第6版(日経BP) によれば、

 

 

米株に関しては、1995年以前は、週明け(月曜)は下がりやすく、週末(金曜)は上がりやすい、という傾向があったのですが、ネット取引が活発になった1995年以降、この傾向は反転し、週明け(月曜・火曜)は上がりやすく、週末(金曜)は下がりやすい、傾向が顕著になっています。


これは日本株にも見られる現象で、ネットで検索してもらったら、まぁ、色んな方の分析が出てきますが、総じて同じことを言っています。


要は土日にとんでもないニュースが飛び出すのを嫌って、週末にポジションを落とし、週明けから買い進めるトレーダーが多いため、この傾向が生まれたと考えられるのです。

(ただし、本当にとんでもないニュースが流れると週明けは大荒れとなりやすい)


もっとも、長期投資においては、この手のアノマリーは完無視する事をオススメします。よい株があれば何曜日でも買うべきだし、悪い株だとわかったら何曜日でも売るべきです。


長期投資は退屈ですので、私の友人のように、小遣い稼ぎくらいの軽い気持ちでトレードしたくなるのは分かりますが、素人が思いつきでやっても、株価は投資家心理の逆方向に揺れやすいので、資産形成的にはマイナスになるのがオチでしょう。


株の小説を書きました。ご興味がありましたらこちらもどうぞ。

 

https://www.gentosha.jp/article/28563/


幻冬舎プラスの連載(10回目)がアップされました。この連載は株の初心者向けに個別株への長期投資を説明する目的で進めています。

成長か?割安か?

長期投資で成功するには、この2つはどちらもとても重要な要素です。

一番良いのは、この両方を兼ね備えている銘柄。探し方としては、成長株が割安なタイミングで買う。もしくは、割安な銘柄の中から成長株を探す。

と言うことになるのですが、全くの初心者がいきなり大当りを取るのは少々難しいので、割安とまでは行かなくても、まぁ妥当な価格で推移している身近な成長株から始めるのはオススメです。

成長している企業は何を考えているのか?どうして成長できているのか?そういう勉強をしながら株を保有する方が楽しいし、会社員であれば、自分の仕事にも応用が利くはずです。

バリュー投資を否定はしませんし、長く投資を続けるなら、一通り、考え方を理解しておく必要はあります。が、全くの初心者にどっちがオススメかと聞かれると、私は成長株投資と言うことにしています。

尚、実力もないのに期待感だけで上げて行くタイプの銘柄を成長株とかグロース株とかと言う人がいますが、これはちょっと違います。テーマ株投資とか人気株投資とかという、別なジャンルと考えた方が良いでしょう。

昨年、株の小説を書きました。興味のある方は、こちらもどうぞ