英国のEU残留に揺れましたが、泣いても笑っても、今日で決着はつくようですし、
金融市場は既に「残留」の方向で巻き戻し相場が始まっています。
さて、長期投資においては、
このような外部要因の変化は大きな買いのチャンスを与えてくれるかもしれませんが、
売りの理由にはなりません。
1.株価が割高になりすぎるか?
2.成長が期待できなくなるか?
3.もっと良いのが見つかるか?
長期投資家が売る理由は上記1・2・3だけであって、
「イギリスがEUを離脱するかもしれないから」
というのはそもそも理由になりません。
中には、ウォーレン・バフェットの発言などから、
上記1・2・3の他に
4.明らかに自分が間違いを犯していたことが判明したから
というのを売りの条件としている長期投資家の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは1・2・3とは角度が違う話であって、
1・2・3と並列に扱うべきものではありません。
何が言いたいかと申しますと、
もし、明らかに自分が間違いを犯していたとするならば、
株価が割高か、成長が期待できないか、他にもっと良いのがあるはずなのです。
ですから、長期投資の売りの条件は1・2・3だけなのです。
本当にこれだけなのです。
もちろん、
10%下がったら損切りしろとか、30%上がったら利確しろとか
株価のうねりに起因したような売り条件はあろうはずもございません。
そうすることで、様々な外部要因に振り回されることなく、
投資先企業に専念することが出来るわけです。
あまりにシンプルすぎるために難しいんですね・・・。
上記1・2・3に売りの条件を絞ることで、
企業の成長や業績回復の波にのみ反応する長期投資スタイルが確立するのですが、
人間が持ち合わせている感情の時間軸と企業成長の時間軸にズレがあるため、
頭では解っていても、1・2・3以外の理由で、つい、うっかり売ってしまうのです。
いや、私もそういう経験があるから言えることなんですが、
下がると怖くなるし、騰がれば騰がったでせっかく手に入れた利益を失うのが怖くなる。
それはあんたの心の問題であって、
企業の成長や割安さとは無関係な話なのですが、
あまりに怖い話が多すぎるので、感情が揺さぶられるわけです。
私はそんな怖い話の多くを、
「ホラー」、もっというと、「B級ホラー」と笑い飛ばすことで、
出来る限り客観的に見ようと努力しています。
当ブログ記事「予言者に乗っかって大儲けをする」2016.3.24参照
http://ameblo.jp/okuyama-tukito/entry-12142514187.html
アメリカでは「悪夢のトランプ」というB級ホラーが既に封切されていますが、
売りの3原則を忘れないようにしようと思う今日この頃です。
えっ、それはどんなB級ホラーか?ですって!?
確か、昔は子供たちに良く遊んでもらってたトランプ達が
スマホゲームに押されて遊んで貰えなくなった事を逆恨みして
突然、空を飛び始め、人間達を襲う話だったような・・・。
ヒラリ~、ヒラリ~ってね。
お後がよろしいようで・・・。
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