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6月にクライスラー社の本社を訪問した。
新しい自動車を見たり、インベスター・リレーション担当の
ボブ・ジョンソンが設定したミーティングで、何人かの重役と話をした。
おそらく、これは21年間の投資家としての人生のうちで、
最も重要な日だった。
~ ピーター・リンチの株式投資の法則(ダイヤモンド社) ~
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ピーターリンチは、
後に偉大な経営者として名声を得たリー・アイアコッカ率いる、
クライスラー社の鮮やかな業績回復を読み切り、
莫大な利益をマゼラン・ファンドの所有者にもたらしました。
私も、ずっとピーター・リンチ的投資法を追求してきましたので、
いつか、そんな業績回復株投資をしてみたいと
ずっと狙っていたんですね・・・。
ところが、なかなかそういう機会には恵まれませんでした。
で、ひょっとしたら、
「ソニーがそれになるんじゃないか?」
というひらめきのようなものから、
今年に入って、この会社の事をいろいろと調べ始めたのです。
ピーター・リンチの株で勝つ(ダイヤモンド社)によると
業績回復株投資に当たっての最終チェックリストには次のような文言が並んでいます。
・負債の状況はどうなっているか?
・どのような方法で業績回復を図っているか?
・そのビジネスが活気を取り戻しつつあるか?
・経費の削減は行われているか?
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私はこの当たり前すぎるチェックリストを参考にソニー株について、
「合格」と判断し、2月に購入に踏み切った次第です。
面白いのは、ピーター・リンチがここで具体例として挙げている企業は、
アップルコンピュータ、ロッキード、テキサス・インスツルメンツ等で、
これにクライスラーも含めて、
どれもこれも、もともとは実力のある大企業ばかりなんですね。
ピーター・リンチというと、
誰も相手にしたくないようなありきたりすぎる企業や地味すぎる企業等、
マイナーな中小型株投資のイメージが強いのですが、
それは成長株投資の場合であって、
どうも業績回復株投資においては、
むしろ、誰もが知っている大企業が「あの会社はもう終わっている」ような状況から
反転回復していくストーリーを狙うのが定石のようです。
絶望から希望への心理的ギャップが大きなリターンを生むんでしょうね。
個人的には、ソニー株投資が、
そんなピーター・リンチ的業績回復株投資と考えているのですが、
さて、どうなりますことやら・・・。
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