薬に頼ることも間違いではない | 生活に必ず役立つ薬と健康の話

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こんにちは。なかそねです。

今日は、お薬のお話・・。

私は常々、薬は出来るだけ飲まない方がいいと言っています。

しかし、それは「いかなる場合も」ではありません。

命に関わる急性の病気や怪我、感染症、手術が必要な疾患、体調不良によって日常生活に大きな支障が出る時など、薬がどうしても必要なケースはありますね。

たとえば、私は喘息の持病があって、たびたび発作を起こして吸入薬を使用することがあります。

吸入薬を使用しないと呼吸困難に陥ってしまうので、その時は迷わず薬を使用します。

こんな時に「薬には副作用があるから、使うのをやめようかな・・」とは考えないわけです。

副作用のリスクよりも、薬で得られる効果(ベネフィット)の方がはるかに高いですから。

こんな風に、薬を使用する上でリスクとベネフィットのバランスって、すごく重要です。

薬に頼りすぎるのは良くないけど、薬には絶対に頼らないのが良いか?というと・・、それはまた違うと思います。


自然志向や、薬への恐怖心や嫌悪感から、お薬を使用することを極端に嫌がる方も時々いらっしゃいますね。

ドラッグストアの店頭でも、「ステロイドは絶対に使いたくないんです」「漢方薬以外は飲みたくありません」と、お薬を過度に避けようとするお客様がいたりして、

対応に苦慮するケースが時々ありました。

たしかに、ステロイドはむやみに使わない方がいいんですが、

子どもの湿疹やかぶれ、虫刺されなど、痒みが強い場合は、ステロイドでバシッと症状を抑えてあげた方が良いケースもあります。

子どもは痒みを我慢することが出来ないし、痒いとお構いなしにボリボリ掻いてしまいます。

結果、掻き壊した傷から雑菌が侵入して化膿したり、とびひになってしまったりするので、症状をスピーディーに抑えてくれるステロイドで初期のうちに治療した方が、メリットが大きいこともあるわけです。

しかし、お母さんは「ステロイドは怖い」「一度使うと止められなくなる」といった誤った知識から、なかなか納得してくれないことも多い・・。

(じっくりと説明したら、理解して下さる方もいらっしゃいますが)

漢方薬についても、漢方薬が得意としている分野と、漢方薬では効果がなかなか出にくい分野があるので、「漢方薬だけ!」と言われると、本当に困ることがあります。


お薬の性質や適正な使用法を知ることは、本当に大事ですね。

多くの不安や疑問は、「知らない」が故に生まれていますから。

現代は、健康に関するさまざまな情報が溢れています。

その情報を見極める力や、柔軟に考えて判断する力も大事だなぁ・・と思いますね。