2月17日(土)
A賞 東京都同情搭
九段理江 (文芸春秋2024年3月号)
アメリカ帰りの建築設計家女性(牧名沙羅)の
語りと
10歳以上歳下のスタイリッシュな男性(東上拓人)の
語りと
明朝体と
ゴチック体の文章の使い分け
2020年に行われた東京オリンピックのために
建築された国立競技場
ザハ設計の当初案が反対・批判をくぐって建築される
女性の設計物(提案コンペ採用)は
この競技場とセットで景観をなす
<シンパシータワートーキョー指名設計競技要綱>
に基づく提案コンペの対象は
新形態刑事施設建設計画
シンパシータワートーキョーの正式名称は
一般投票により決定
これが
<東京都同情搭>・・・
となる
たちあがりから
記述がテキパキ・パフォーマンス良好で
読みやすく・言葉使いの巧みさと知識のキュレーションの
切れがよく
好感をもって読書進行
するっと読み終えることができたが
ユニークな設定のなかで
どんなドラマをみせてくれるのか
中盤から読書の緊張が失せてくる
ものたりなさの原因は
物語が弱い、ところ
なかでも外国人記者(マックス・クライン)の取材を受けるパーツがあるが
なにも立ち起こるものがない
<はじめに言葉ありき><日本語がなくなる(問題意識)>は
期待できるスタンスと思う
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SNSは 栄枯盛衰あって
時点時点で作品の改訂版(UPDATE)が必要になる・・・
これからの<現代小説>の課題
Adobeイラストレーターの生成AIで
<Sympathy tower tokyo>を
描いてもらった