バル「…やっぱり近くで見るとなんか威圧感が…」
バル「ん?なんだあれ?こっち向いたぞ?」
バル「…!機銃だ!」
エニム「そこから離れて!」
バル「!」
………
バル「た、助かった…ありがとう。あ、あなたは…?」
エニム「僕はエニム。君は?」
バル「僕はバル。どうしてエニムさんはここに?」
エニム「この空間外で歪みの原因を探していたんだ。…まぁ立ち話もなんだしちょっと移動しようか」
バル「ここは?」
エニム「ここはボード置き場。船着き場としても使えるよ」
バル「さっき言ってた[この空間外]っていうのはどういうこと?」
エニム「例えば、僕達がいるこの空間を[空間A]とすると僕がきたのは別の空間。つまり[空間B]からきたと言うことだよ」
バル「なるほど。空間を移動してきたってわけね。それと…[歪みの原因]っていうのは?この空間外にも歪みが?」
エニム「私がいた空間には歪みがあったけどほかの空間はどうだろう、わからないね」
エニム「多分だけど、あの歪みから出てきたらしいあの艦は形状からして偵察艦かもしれないね」
バル「偵察艦…?もしそうだとしたら一体何のために?」
エニム「さぁね。何にせよ、あの艦がどうしてここに来たのか、どこからここに来たのかは謎のまんまだね」
メイト「エニムさん!」
エニム「どうしたメイト。そんなに息を切らして」
メイト「あの艦がどこから来たのかわかりました!」
エニム「本当か!それで一体どこから!?」
メイト「実は…空間外ではないんです」
エニム「えっ」
バル「えっ」
メイト「空間外ではなく別次元からなんです!」
エニム「別次元…!」
バル「ちょ、ちょっと待ってください。話がいまいち読めないんですが…。第一、次元ってなんなんです?」
エニム「次元っていうのは、さっき説明した[空間A]や[空間B]などの空間のなかにあるものだよ」
エニム「簡潔に言うと[空間A]はたくさんの次元が集まってできたものなんだよ」
エニム「別次元、つまりこの空間Aのなかにあるどれかの次元のことだよ」
バル「そういうことなのか。じゃあなぜ空間外にも歪みが?」
エニム「同じ空間の次元と次元を行き来するには一度その空間を出て、違う空間を経由して行くんだよ」
バル「つまり…その艦は…」
エニム「そう。そういうこと」
バル、エニム「次元と空間を行き来する!」
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