交差する二つの世界 第1話 | お好み焼きのsurvivalcraft日常

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バク「頭痛が治り、少しずつ記憶が戻ってきたな」

バク「完璧じゃないが何があったか整理しよう。状況把握は大切だしな」

バク「俺は確か何かの装置にこっそり乗り込んだらいきなり動きだしてその衝撃で頭を打ったっけ」

バク「その後の記憶がないから多分、気を失ったんだろう」

バク「で、気付けばここにいたと…」

バク「しっかしあの装置はなんだったんだ?どうやって乗り込んだかも覚えてないし…」

バク「とりあえず気晴らしに散歩しよう。何か思い出せるかもしれないしな」



バク「ん?なんだこれ?」

バク「柱みたいなものがあるから恐らく遺跡みたいなものだろう」


バク「家からもさほど遠くはないし…って言うかこんなものあったっけ?」



バク「その上なんだよこれは。入ってくださいと言わんばかりのハッチだな」


バク「深いな…明かりの埋め込みかたからみて遺跡のものじゃないな。誰かがこの遺跡に手を加えたんだろう」

バク「なんか見えてきたぞ?」

バク「な、なんだこれは…」



遺跡地下謎人工装置
インストメント


バク「インスト…メント…?」



バク「見る限り、どうやら通信機のようだな」

バク「通信機…艦長と通信できればいいな…」

バク「使い方はよくわからないが習うより慣れろだ。使ってみよう」

バク「ええと…(S R)のところを押してみよう…」




部下(1)「!」

部下(1)「艦長!通信です!」

艦長「誰からだ?」

部下(1)「不明です」

艦長「発信地は?」

部下(1)「不明です。多分、この空間外からと思われます」

艦長「わかった。替わってくれ」

ガチャッ

艦長「もしもし?」

バク[その声は…もしや艦長!?」

艦長「おお!バクか!どこにいるんだ?」

バク[よくわからない。でもそっちの空間とは別の空間にいる]

艦長「なるほど…」

バク[艦長、俺はどうしてここにいるんだ?]

艦長「空間移動装置に乗り込んだからかもしれんな」

バク[つまり、俺はその空間移動装置に乗り込んでこの空間にきたんだな?」

艦長「そういうことだな」

バク[どうやったらそっちに帰れるんだ?]

艦長「わからん。今のところ、こっちが迎えに行くことを予定している」

バク[ありがとう。助かるよ」

艦長「いいってことよ」

バク[迎えにくるのはいつ頃に?]

艦長「空間移動装置が完成してからになりそうだな…」

バク[そうか。俺が乗ってきたあの空間移動装置は?]

艦長「あれは試作品でな。いろいろと不具合があるんだよ」

バク[なるほどな。ということはまだ時間がかかりそうだな]

艦長「そういうことだ。もう少し待っていてくれ」

バク[わかった。ありがとう]

艦長「…それじゃあな」

バク[ああ…]




バク「とにかく、迎えにくるまでゆっくりしておこうかな」


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