帰るなら何日から何日まで?」
これは毎年、姉としている会話。
いつも帰省するギリギリまで
細かい事はあまり決めない姉一家なので、
この時期様子を見てはどうなの?どうなの?と
少しでも声をかけておかないと
こちらも予定が立たないので(笑)、
一回では終わらない問いかけなのですが。
今回のゴールデンウィーク前にも
そうやって声をかけていたのですが、
その時にふと、頭にこんなイメージが。
自分テイストの絵で浮かんだので
そのまま描き起こしてみました(笑)
向き合って手を振り合う姉と私。
お正月以来だもんな、久しぶりに会うから
そんなイメージになったのかなとも
思ったのですが、描き起こした絵の通り
そのイメージの、それぞれの横に
姉は龍神さん、私には天狗さんがついており。
なんだこれ
姉はまぁ、神社好きだし分からんでもない。
私の後ろが天狗さんてどういう事だ
リアルに「だるまちゃんとてんぐちゃん」の
てんぐちゃんみたいな絵柄だし
(↑書き表せてないっすけどね!)
‥と、しばし固まりましたが、
あ。天狗。猿田彦さんか。
お姉ちゃん帰って来たら、
一緒に佐太神社行くのかなぁ
そーいやゴールデンウィーク中に直会祭とか‥
そこまではボーッとしながら考えてたのですが、
次の瞬間
「あぁぁ!
悪斬祈祷が
あるぅ∑(゚Д゚)‼︎」
即、姉にメールしました(笑)
悪斬祈祷といえば、
初めてその存在を知ったのも
ご祈祷を受けたのも2年前の話で、
ご祈祷でありながら芸術性も高いなぁ、と
私は思っていて、
密かに舞い手である禰宜さんのファン
(っていうのかな?)にもなっていて。
(それだけ魅せる部分のある
美しい剣舞なのですよー。)
今年は年明けから、
祖父母の体調が思わしくなかったり何だりで
私自身もちょっと思うところがあったし、
姉一家のところはそれこそ
3月末に姉の旦那さんが心筋梗塞やってるし。
色々、よろしくないと言っていたので、
メールしたらそれこそ間髪入れず
「あー∑(゚Д゚)‼︎」
って返ってきまして(笑)。
もれなく5月3日、
悪斬祈祷を受けに行く事になったのですが、
舞殿を見てちょっとビックリ。
舞い手がいつもの禰宜さんでない∑(゚Д゚)
もれなく姉もビックリ。
「自分ももう歳だしね。
若い人に頑張ってもらわないとね」
そういって舞い手を後進に譲られていたと
後になって分かるのですが、
当然私はそれを知るはずもないので(笑)、
若い方に舞い手を譲られただけなのか、
事情があって今年は舞い手をされないのか。
もしやご病気でもと、ちょっと心配したり。
いずれにしても、
新しい舞い手さんが剣を手に舞われた、
今年の悪斬祈祷。
変わらず素晴らしいし、清々しかったし、
あー、伝統あるものって、こうやって
受け継がれていくものなんだなぁって、
何だか感動的でもありました。
で。
無事にご祈祷受けられた。
あぁ、良かったで終わる筈なのですが、
やっぱりちょっと。
「禰宜さんの舞う姿が見られなかった事」が、
残念ではあったのですね。
しょぼんとか思っていたのですが、
そしたらその3日後、仕事中に姉からメール。
「帰るの1日延ばした
旦那氏も行きたいと言っておるから、
お神楽観に行かんかい?」
ん?お神楽?
この時期にそんなんあったか?と
思っていたら、誘ってくれていたのが、これ。
「佐陀神能」と言うのだそうですが、
ユネスコの無形文化遺産に登録された事は
見聞きして知っていても、
直に目にする機会は得られた事がなかったので
わー!行く行くー!と(笑)。
仕事終わりに身内に回収されて
姉夫婦と合流、なかなかにバタバタでしたが、
「七座神事」から「剣舞」、
「神能」から「大社(おおやしろ)」という
2つの演目を拝見する事が出来ました
佐太神社の縁起を題材にした演目とのこと、
急にお邪魔する事になった私も姉も
演目の内容に前もっての知識はなかったですが、
一連の流れからおよその事は把握出来たので、
龍神さんが佐太大神(=猿田彦さん)に
龍蛇さんを捧げるシーンなどは密かに
「おぉ!宝の箱から龍蛇さんが!」などと
地味にテンションあがりました
そして、私がもうひとつ、
密かに嬉しかったのは、佐太大神の舞い手が
あの禰宜さんであったこと
ミーハー(←死語)だなぁとも思うのですが、
所作、佇まいや発する凄みみたいなもので、
「はっ!あれは!」と(笑)。
悪斬祈祷で舞を披露されているところしか
拝見した事がなかったのだけれど、
神能においてもやっぱり、美しくて
定期公演はまだこの先もあるし、
毎回舞い手として出てこられるかは
分からないけれど、
佐陀神能そのものももっと色々見てみたいし、
公演中に可能ならばまた、
お邪魔できるといいなと思いました。
そういえば公演後、某記者さんが
「公演の感想を聞かせて下さい」と仰るので
姉と2人で話してきたのですが、
佐太神社についての知識をほぼお持ちでなく
わりと話が噛み合わなくてビックリしました
え、難しい事は言ってないぞ
マニアックな事、コアな話もしてないぞ
「素晴らしかったです、感動しました!」
とだけ言っておけばよかったのかしら( ̄□ ̄;)
そういうものではないと思うけど‥
ちゃんと記事に出来たのかなぁ
ちょっと気になる。