私は研究者を志している。バカだけど。


好きなことをやりたいから。

研究者はオタクを極められる。好きなことを一日中考え、知れ、それで稼げる。すこしはいんきゃしゃふにやさしいから。


しかし、私は勉強が苦手。



小学校時代、宿題をやらなかった。


受験のために通ってた塾の宿題もやらなかった。

入試の2か月前に真面目に勉強して、なんとなく受かった。

真面目になった理由は簡単。休み時間、殴り、蹴りが横行してた塾の一人と揉めたから。


彼の第一志望を被せ、見事合格してやった。

なんとなく。


なんとなくでイケた中学校。


そこでも宿題をやらなかった。

けど、幼い頃から国の文化を載せた図鑑が好きだった。

小学校の給食の時間、教科書だけ読むことを許された。


それもあってか、社会はノー勉で90点。そのなんとなくにアグラをかいて、NOT宿題を加速させた。



中高一貫のため、高校はなんとなくで進めた。


ほんとうは、進学するための試験があった。でも、わたしはお腹の持病があって、それが勉強に支障をきたすと、大目に見てくれた。


そういうわけで、私は今まで勉強せずとも、なんとなくで生きていられた。


堕落の極みである。



大学生になり、それに、元々志していたけれど、映画『オッペンハイマー』が、「研究者になりたい」を加速させた今、なんとなくで通せない。


研究者を目指す人の多くは、勉強しまくりの人生をおくった人。


その人たちに勝たなければならない。


その一心、大学一年生のとき、論文を読んだ。

ノートを書いた。


好きなことだから、むずかしいことも、ひたすらを発揮できていたけれど。


大学二年生になったと同時に、プツンとその糸の切れる音がした。



単純にいえば飽きた。


同じことを繰り返して、でも、研究者となれる日は遠い。

その将来を夢みても、孤独だった。

勉強をする、それは同時に一人屋内にいることを意味してる。


友達と勉強会する人もいるけれど、私にはそんな友達はいない。


なにより、私は一年、いや二年以上もの間、彼女がいなかった。

それが、私の中の大きな理由だった。

ほんとうは彼女に褒められたかったし、お疲れ様、ってジュースを手渡しされたい。

誰にもがんばったねって認められず、自分でも満足できずに、ただやるだけ。


それに机に向かうだけの日々に、友達にだせる話題もなくなる。

会話下手がさらにひどくなる一方。




私は個チャするのが苦手。


毎日個チャ、DMする人ってすごいなーって思う。


よく「彼氏 返信 マメ」ってGoogle検索のサジェストがあるけれど。

私はそんなんじゃない。マメどころじゃないし、そもそもできないのだから、彼氏にすらなれない。

Googleの機能からも見放される、孤独も真骨頂である。笑えるっす。


会話下手だけど、話すこと自体は好き。

友達と話したい!って思う。

けど、それで終わりなのだ。思う、から送るに移せない。話すにしても、話題がない。かなしい。



でも、それはそれで割り切って、友達なんていなくていい!なんて思ったりする。

私は研究者を目指していて、それは孤独との勝負なのだから。




前にみたアニメで言ってた。


『魔女の旅々』の主人公が、


本当に本気で何かを成し遂げるとき、人はいつだって孤独です。

ひとりじゃなきゃダメなんですよ。

馴れ合ったら終わりなんです。

一人で戦うのは辛いでしょう。怖いでしょう。

あなたはこれから一人になります。

でも、孤独ではありません。


と悩む少女に言う。



ほんと、うん、そうっす!そうですよねぇ!チッス!


けど、彼女ほしいってきもちはやっぱり大きい。


見た目がタイプのかわいくて、やさしくて、毎日お互い褒め合う。

いっしょに同じ趣味をしたり、ピクニックにいったり、動物園でベビーカーを押す夫婦をみて妄想する。

水族館に行って、この魚美味しそうだね、なんて言って併設の寿司屋にいく。


研究者になりたい、っていう夢にそれもついてくる。


彼女がほしい。でも、私は自分からアタックできない。

今まで、お互い見た目で惹かれ合い、秒で付き合ってエンドロールまで秒読み。


だいたい、相手からアプローチしてくれた。私は勇気がなくて、そういう人としか付き合えないから。


それと話題のなさ、DMできない症候群で「彼女をつくる」なんて人工的な響きは、なんともむずかしそうで弾けないクラシックみたいなものでしかない。




この人顔タイプ!って思って、はなしかけたとする。


私にない、人と関わるエネルギーの容量を振り絞る。

まだ、最初は簡単。これがすき、あなたはなにがすきって聞くことはわかってる。

いんきゃだから一々参照する、私の会話の教科書に載っているからである、ジョークだけど。


でも、私は相手のことを聞くのが下手なんだ。どこに住んでる、部活はなに、何歳、家族構成。そういう基本的なことを聞く、基本ができない。


それで相手に「この人、自分に興味ない」と思われるし、返答、返信もつめたいと思われがち。



「基本素っ気ない、けど楽しそうなときもある、典型的なクズ男」

「思ってなさそう、テキトー」


なんてよく言われる。つまり、いんきゃだ。


計画的じゃなく、素でそうなのだから、もう生きる価値は引き算でしかない。





でも、本音でこう思う。


たしかに素でそうです、けど、気になる人だからこそなんです。

好きな友達、気になってる異性とはなしてて楽しい。


「でも、相手は会話終わらせたいよね」「自分なんてはなしててつまらないよね」ってなる。

私は生涯いんきゃで、まともに恋愛してきてないし、性行為なんてしたことないから、悩める中学生みたいなマインドになる。


20歳になってもまだ、脈ナシだよね、5%脈アリだよね、なんて気にする。友達にもね。


恥ずかしい限りだけど、私は、お互いそんなしらない間に秒で付き合って、お互いに飽きて終わる恋愛ばっかりで。


パンピみたいにまともに恋愛することが怖くて、両思いなんて度胸、あるはずがない。


それは、私にとって青春系感動映画でみかけるもので、クリスマスの時期に少年がショーケース越しに眺めるオモチャみたいなもの。


キラキラしていて、眩しすぎて目が痛く、近づくのが怖い。それをしたら傷つく気がして「パンピのもんだ」と固持してる。


夜の色恋は想像できても、世のパンピがどうやって恋愛になってるのかなんて知らないし、どうやって恋愛になったのか、その起源のアダムとイブしかしらない、いんきゃキリスト教徒に過ぎない。


愛ってなんなのかわからない。キリスト教では、愛は無償の愛とか色々ある!ってのを知ってるだけで。

青春小説で恋愛をしるオタクの類義語時点に、いずれ私は載るかもしれない。