Professional Designer! -5ページ目

なぜ?に答えていく

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なぜ?に答えていく
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「作り手視点」「見る側(消費者)視点」で確認したら、
今度は「クライアント視点」で、自分のデザインをチェックしてみましょう。

現場で仕事をしていると、クライアントは広告に関わるあらゆる人種の中で、
「1番立場が上」のようについつい感じてしまいます。
(実際には立場に上も下もない)

その理由はたった1つで、それはズバリ「金を出しているから」なんですね。

広告主としてお金を払って広告を作っているクライアントは、
その広告のデザインに対して「理由」とか「根拠」を知りたがります。

「なぜこのデザインなのか」「なぜこの配色なのか」「なぜこのタイトルなのか」
「なぜこの写真なのか」…とまあいろいろ。

当たり前ですよね。クライアントとしては、高い金払っておいて、
デザインがなんだかよくわからないまま世に出すわけにはいきません。

ですからクライアントからは「なぜ?」というフレーズが湧き出てくるわけです。

その、湧き出てくる「なぜ?」に1個ずつ答えていくことも、
デザイナーの仕事です。


まあ、根拠や理由ありきでここまでデザインしてきたわけですから、
デザインチェックの段階では、ほぼ完璧に根拠は揃っていると思います。

それを、このチェック段階で1度全て振り返る必要があるのです。
仮に、「なぜ?」に答えきれない部分があるのなら、
その部分はもう1度考え直さなければいけないということです。

細かく見たり離れて見たり

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細かく見たり離れて見たり
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デザインをチェックする際には
「細かい目」、「離れた目」両方の目が必要になります。

まずは、「細かい目」についてですが、
これは「作り手の視点」でのチェックです。

デザインは、小さな要素やディテールがかなり重要です。
「細部に神が宿る」といわれる程で、細かいところの作り込みが、
全体のクオリティに大きな大きな影響を与えます。

特に自分が作ったものであれば、
責任をもって周囲の誰よりも細かく見る義務があります。
アートディレクターよりもです!

線の太さ、文字の大きさ、余白の形、写真のトリミング具合などなど、
とことんまで細かくチェックしてください。
仮に、自分が思っていた以上に細かい部分の指摘を、
他人から受けるようであれば、それはもう「デザイナー失格」です。



次に、「離れた目」についてです。
今度は、「見る側(消費者)の視点」でチェックします。

これって実はすごく難しいことで、
作り手であるデザイナーが自分のデザインを離れた目で見るというのは、
ものすごく困難なことなのです。

どうしても意識の中に作り手独自の「こだわり」とか「情熱」のようなものが
顔を出してしまいます。
こだわり抜いて作ったものだからこそ、
客観視することが難しいわけですね。

それでもなんとかして客観視するために、
例えば原寸でプリントして、仕上がりサイズ(トンボ)で
カッティングして見てみたり、時間が許すのであれば、
作ったその日ではなく、一夜あけた次の日にまっさらな気持ちで見てみたり、
壁に貼ってものすごく遠いところから横目でちらっと見てみたりと、
いろんなことをやるわけです。

この段階になってくると、いったん自分がデザインしたという事実を
忘れてしまったほうがいいかもしれません。
その辺にいるクソデザイナーが作ったものとして見てみれば、
意外と粗が見つかりやすくなるかもしれません。

素読みの重要性

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素読みの重要性
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デザインチェックとまではいきませんが、
この業界には「文字校正」というものが存在します。

原稿とカンプを付け合わせ、誤字脱字等がないかどうか、
チェックする作業ですね。


当然、この作業は必要です。
必要なんですが、デジタルデータを原稿として扱うことが多くなった昨今、
現場では、「文字校正」よりも「素読み」が重要視されるようになりました。


素読みというのは、原稿の付け合わせなしで、
ただカンプを端から端まで「読む」というだけの行為です。

文字校正よりも素読みが重要視される理由としては、
以下のようなことが考えられます。


●導線設計を確認できる
レイアウトのところで解説しました「導線設計」というものがありましたね。
読み手の視線を誘導するレイアウトテクニックです。
素読みは、ただ「読む」だけの行為ですので、
視線は自然にレイアウトに誘導されます。

そのレイアウトに誘導されてきた経路が、
最初に設定したストーリー通りになっているかどうかというのを
確認できるわけです。


●意味不明な表現に気づきやすい
クライアントや営業から受け取った原稿というのは、
実は意外と意味不明な表現が多かったりするのです。

例えば、キャンペーンのチラシを作っていて、
その中の企画でノベルティのプレゼントがあったとします。

しかし、適切な言葉でそれを表現できていないばっかりに、
「購入者にノベルティプレゼント」なのか、
それとも「来店者にノベルティプレゼント」なのか、
読み手からすればどっちなのかよくわからないという場合が
あったりするんですね。

出来上がったものを文字校正で確認して、
原稿通りに作れているからといって、満足してしまうと、
こういう意味不明な表現に気づかないままという事態に陥るのです。

しかし、素読みでチェックするとそうはいきません。
人は文章を読んでいるときに意味がちょっとでもわかりづらい表現に
遭遇すると、必ず多少のストレスを感じます。

「ん?なんだこれ?」となるのです。

素読みだと、読み手にとってわかりやすく適切な表現になっているかというのを
チェックしやすいんですね。
スムーズに素読みができない広告は、
表現を改善しなければいけないということです。