【 アンパンマンになりたい 】 | 週100時間働く内科医のブログ 【王子北口内科クリニック】

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勤務医・開業医を兼業しながら、人生の目標を達成するために考えたことをつづります。

【 アンパンマンになりたい 】

 

4歳の娘の「将来の夢」です。

ちょっと前までは、

 

「お医者しゃんになる」

 

と言っていましたが、

最近は「アンパンマン」に

変わりました。

 

プリキュア、でもないらしい。

 

アンパンマンは

男だとか、そんなことも

関係ないらしい。

 

ドキンちゃんは、

「いっつも悪いことしてる」

から、対象外らしい。

 

じゃあ、

 

「アンパンマンになって、どうするの?」

 

と聞くと、

 

「あのさあ、『アンパンマン』はさあ、

ぴゅーって、とべるでしょ。」

 

「アンパンマンになって、

『ぴゅー』って、とぶだけ?」

 

と聞いても、

 

「うん」。

 

 

私は、子どもの頃から

ひねくれていたので、

 

例えば、ゴレンジャーは

「給料は誰からもらうのか?」

 

とか、

 

ウルトラマンの敵が

壊した街の補修は

 

「だれの負担で行うのか?」

 

とか、

 

バビル2世の

 

「バビルの塔は誰が造ったのか?」

 

とか、考えてしまって、

基本的に楽しめなかったのです。

 

単純に、

 

『こうなりたい』

『ああしたい』

 

と、文字通り

「子どものように」思って、

 

『こうできる』

『ああなれる:

 

と、疑わずに信じ込むことって、

どこで忘れてしまったんだろう。

 

いや。

 

忘れてしまったんじゃなくて、

 

『奪われた』のだと思います。

 

この世は、

「子どもの夢を育みたい」やら

「みんな無限の可能性がある」とか

言いながら、

 

逆のこと、まったく逆の

 

『思ったこと、考えたこと、

できると信じていることを、

徹底して壊していく』社会ですよね。

 

損得なし、で、

 

アンパンマンになりたければ、

本気でなれると信じて、

そこにフォーカスして、

 

アンパンマンになれば、いい。

 

大人、というか、

『子どもの心を忘れてしまった』

ひとたちは、

 

「アンパンマンになんて、

なれないよ。作り話だよ。」

 

なんて、言わなきゃいいだけ。

一緒に、アンパンマンになってから

どう生きて、どう過ごしてゆくのか、

子どものアイデアを聞いていればいい。

 

娘と話していて、

 

だんだん、

 

アンパンマンになるのが

楽しみになってきました。

 

『ぴゅー』って、

 

飛べる気がしてきました。

 

空を。