念願かなって行きたい高校に合格!


併願もなく一本で合格できたという自信が私を昂揚させたのか、


高校の入学式からとても気分が晴れやかだった。


「何かが始まる」


そんなわくわくする予感がする始まりだった。




まずは、私と補聴器の出会いが待っていた。



入学して割とすぐに、オリエンテーションという名の宿泊があった。


将来の夢というテーマで弁論大会があった。


そこで、クラス代表に選ばれ、皆の前で発表した。




内容は、自分の中では大した事を書いた記憶はないのだが・・・


宿泊から戻り、翌日学校に行った時


保健の先生に呼ばれた。


「どうして、補聴器をつけていないの?もったいないよ!」





補聴器をつけていないことがもったいない?!


私の中ではかなり衝撃のセリフだった。


しばらく考えたけれど、


とっさに出た言葉は、


「母が補聴器を着けることに抵抗があるからです。」


と言ったのを覚えている。


そしたら、すぐに、先生に、


「お母さんに話してあげるよ!学校に来てもらって!」


と言われた。




自宅に戻り、今日あったこの出来事を母に報告し、翌日学校に母が出向くことになった。




母からは、先生に


折角いいものを持っているから


子供の可能性を広げてあげる事も親の役目だと言われたということ。


補聴器を着けることで、言葉の訓練をすれば、


今よりも明瞭に話せるようになるということ。


補聴器を着けて、言葉の教室に通ってみてはどうか?


と、提案された。



私の中では、補聴器をつけてみよう!


自分で素直にそう思った。




恥ずかしいという感情はその時には沸かなかった。


補聴器を着けることで、


皆との話も随分聞こえるようになる!


ポジティブにとらえる事ができた。


そういう意味で、私と補聴器の出会いは良いタイミングできてくれたのだ。


まさか、高校生になって、補聴器を着けることになるとは、


全く予期していない補聴器との出会いだった。