キッズオールライト | おかま and the ムービー!!〜映画とコスメと太ったおかま〜

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キッズオールライト


評価:86


家族が欲しくなった。


あらすじ
同じ父親を持つジョニ(ミア・ワシコウスカ)と弟レイザー(ジョシュ・ハッチャーソン)は、それぞれの母親と一緒に仲良く幸せに暮らしていた。そんなある日、自分たちの父親ポール(マーク・ラファロ)の存在が気になり始めた姉弟は、2人で彼を訪ねる。そのことがそれぞれの母親ニック(アネット・ベニング)とジュールス(ジュリアン・ムーア)に知れたことから、家族の関係がきしみだす。(引用元:Yahoo!映画)



良かったわ。この映画。



何よりやっぱりあたしはジュリアン・ムーアが好きだわ。この人本当に演技がうまい。美しすぎる母を見たあとこれ見たんだけど、ほんと全く違うのよね。役作りの仕方が。別に劇的に体型を変えて挑んでいるとかじゃないのに、ジュリアン・ムーアそのままなのにその役にピッタリハマるのよね。この人。ほんとすごい役者だわ。ごく自然にベットシーンじゃないところでも役のために脱げるところもまたいいわね。



ストーリー自体もすごく良かった。レズの夫婦が子供の精子提供者と出会うってもはや日本じゃ考えられないシュチュエーションなんだけどそこに違和感を持たせることなくすんなりと受け入れさせてくれてたわねこの映画は。それでいてすべての登場人物にしっかりと感情移入できるように作られていた。



立場が違う人達を描くときって、どちらかを全く感情移入できないようにすることが多いと思うんだけど、この映画の場合レズの夫婦にも精子提供者にもしっかり感情移入できるように作られているのよね。でもそうしちゃうとストーリーがとっちらかっちゃってまとまらなくなってしまうと思うんだけど、この映画の場合それがリアリティを生んでいて、逆に良いスパイスになっていたわね。



話の要所要所に散りばめられた何気ない伏線がしっかり回収されていたり、あえて古典的なギャグシーンなんかも入れることで映画としても面白いものになっていたわね。普通に作ると映画の主題的に重苦しくなってしまいそうだけど、明るいままで要られたのは細部まで手を抜かずに作られていたからなのね。



中盤で夫婦に結構大きな危機があって、それをどう乗り越えるんだろうって思って見てたんだけど乗り越え方は正直何度か見たことあるなって乗り越え方だった。でもそこにすべての登場人物を絡めることによってぐっとくる場面になっていたわ。家族がほしい。そう素直に思えたわ。



マーク・ラファロの太ももあたりが好きです。