初めてネパール料理を食べたのは、恵比寿と広尾の間にあった「クンビラ」というお店でした。
ネパール語で金毘羅、ですね。今は恵比寿駅近くにあります。
連日素晴らしいラインナップのバッフェランチを提供していて、昼はもちろん、その旨さの虜になり夜も足げく通いました。
モモという、ネパールの蒸し餃子のような料理を始めて食べたのもそこでした。
チャイもとても美味しかった。
全ての料理が奥深くスパイシーで、ものすごく辛い。
ある日一緒に食事をしたカメラマンは大汗の涙目になり、なぜか悔しがっていたのを覚えています(笑)。
巡り巡ってインドとスリランカ料理を日常的に作るようになった今、あの感動ものだったネパール料理も自分で作ってみたい、と思っていたところに目にした一冊の本。
「ミールス、ダルバート、ライス&カリー」
3つの地域の美味しいカレー
著者陣は3人で、各人がレストランのオーナーシェフたち。
その中で見覚えがあったお店の「カラピンチャ」は、スリランカのスパイスミックス〝トゥナパパ″をネットで探していた時にヒットして購入したお店でした。
ちなみにカラピンチャはカリーリーフですね。
南インドとスリランカ料理には欠かせないスパイスハーブ。
南インド、ネパール、スリランカのプレート料理、米を中心に副菜がたくさん並ぶ定食をそれぞれのスタイルで紹介する素敵な構成になっています。
インドの定食、ターリー・スタイル。
右下のコーンが入ったもちキビの炊いたものは
印度料理にはないもの(笑)。
ミールスは南インドのターリー、スリランカは真ん中にライスを置き、そこへ囲むように並べた副菜を混ぜながら食します。
そして私には聞きなれない〝ダルバート″はネパールの定食スタイルです。
多民族の文化なので、ネパール料理の特徴を端的に表すことは難しく、代表するものというとダルバートになるそうです。
ダルバートのダルはダール、インドでも同じ呼び名ですが豆のこと。バートは白米の意です。
ダールは他のワードとくっつくとダルと短く発音されるため、ダルバートという言葉になるとのこと。
スリランカの定食プレート。
ざっと内容を見てみたら、インドとスリランカのスパイスには無いネパール独特のものが結構あります。
豆にもカーロシミコダールという、初めて聞くネパール特有のものがありました。
興味津々、著者の本田遼氏のもう一つのクッキングブック「ダルバートとネパール料理」も購入しました。
さて、ジンブー、ティムル、グンドゥルックなど必要なスパイスを手に入れるべく行動開始。
その後のスパイス到着記事はこちらから↓
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