免疫力を上げる食事のお勧め、「ブロッコリー」編その②です。
前回、なぜブロッコリーなのかについて少し書きました(エントリはこちらから)。
ビタミンCの保有量が豊富であること、そして抗酸化作用を作りだすグルコラファニンという物質を含む野菜の一つであること。
ブロッコリーが健康な肝臓機能を助けるというのは常々耳にしておりましたが、他にも日焼けのダメージから糖尿病、心臓疾患などにも効くまさに万病の薬なのだと知り、どう働くのかをリサーチしていくと効能の特徴として”bioactive compounds”というものが英語文献に頻繁に登場するのですが、何なのかがよく分かりませんでした。
ブロッコリーはこの直訳すると”生理活性化合物、”bioactive compoundsの宝庫だとよく紹介されています。例えば体内炎症を抑える。
炎症は体が健康になろうと働く過程で起こる反応でもありますが、慢性的な体内炎症はさまざまな健康障害をもたらします。
天然フラボノイドであるケンペロールなど、ブロッコリーが持ついくつかの生理活性物質たちは単体、もしくは関係しあって炎症制御に強く働くようです。
で、それって何なんでしょ?
ウィキペディアなどの硬い表現の解説を読んでもいまいちよく分からない”整理活性”なのですが、化学ポータルサイトchem-stationに解かりやすい記事がありました。
サイトの主宰者のおひとりの(副代表)薬学博士cosin氏が、医薬と関わる世界における「生物に効果を与える化合物」である、”生理活性物質”と”生物活性物質”の違いについて説明しています。
生理活性物質とは、ある生体のなかに本来存在してその生体のために役立っている物質。生物活性物質は外因性の、生体に作用を及ぼすもの。日常使っている医薬品は、ほとんどが”生物活性物質”になる。
なるほど。ブロッコリーが万病の薬と思えるのもこの生理活性物質をたくさん持っているおかげなんですね。
原文はこちらから。(←全然難しくない文章で、短く解かりやすいです!)
さて、ようやく今日の本題(笑)。
蒸したブロッコリーをフムスでいただきます。
オリーブオイルとパプリカのトッピングも美味しい。
フムスはNYで暮らして大好きになった中近東・地中海料理のひとつ、ヒヨコ豆の胡麻ペーストです。
自宅アパートのすぐ角に屋台から始めたというジューイッシュのMurrayおじさんが営む中近東料理のデリ&レストランがあり、そこの美味しいファラフェルのピタパンサンドイッチやフムスを目当てによく通いました。
大学の卒制でほぼ寝るためだけにアパートに戻る前に、閉店間際のお店に駆け込む。いつも「ナミ、ご飯はちゃんと食べてる?」とMurrayおじさんが聞いてくれました。
食べ物を買いに来てるんですが(笑)。
後に別のジューイッシュの友人に聞いてみたら、ご飯の心配をするのはアメリカに住む彼らの民族的性格らしいです。アメリカ以外でもそうなのかも知れませんが。
なかなか心温まる民族性です。
乾燥から缶詰まで最近はチョイスが増えたひよこ豆。
我が家はフムスの他にもインド料理に使ったりと出番が多いので、時間がある時に茹でて小分けにして冷凍しておきますが、最近はオーガニックの缶詰も見かけるようになりました。
缶詰は気軽に使えて便利だし、近所でオーガニックのものを見つけてから私もストックしています。
缶の水煮は塩が入っていないものをお勧めします。そして私は豆が浸かっている水は調理に使いません。缶詰の独特な匂いと味も好きではないので、必ず一度ローリエを入れて軽く茹でます。
プロテイン、ビタミン群、繊維もしっかり摂れるフムスと蒸しブロッコリー。オリーブオイルも美味しいものを使ってください。
【材料】
・ペースト状にしたタヒニ、もしくは練りごま(練りごまは硬いものが多いので、タヒニがお勧め)
・レモン汁(大きなレモン一つ分、50~60mlくらい)
・茹でたひよこ豆(240gmくらい、もしくは一缶分)
・EXヴァージンオイル(30ml~)
・ガーリックひとかけ(大きいものは半分に)
・クミンパウダー(小さじ1/2~1)
・水少々(ペーストが硬くて回りにくい場合)
・塩(適量・お好みで)
・トッピング用にパプリカパウダー(スモークパプリカがお勧め)とオリーブオイル少々
【作り方】
全ての材料を上から撹拌していく。タヒニはレモンジュースで緩くしておき、ヒヨコ豆は少しづつ加える。
ペーストが硬い場合は少量の水で調整を。
免疫力を上げる食事のお勧め、「ブロッコリー」編その➂
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