夫の最期から怒涛の葬儀までのこと④ | 最愛の夫は天国在住。 45歳で未亡人&ひとり親になった私と子供達のリアルライフ

最愛の夫は天国在住。 45歳で未亡人&ひとり親になった私と子供達のリアルライフ

夫は47歳の若さでくも膜下出血を発症し天国へ旅立ちました。
突然未亡人&ひとり親になった私。
闘病生活と配偶者を天国へ見送った経験や学び、手続き等そして子供達と繰り広げる濃くリアルな日々や今後の自分の人生を綴っていきます。

こんにちは、ひろです。

①から③まで読めます。


夫の身柄(被疑者扱い笑)は

病院から葬儀社にバトンタッチです。


これから繰り広げられることは

未知の領域…


超身近な人が亡くなる経験なんて

今までなかったし…


私は病院、葬儀社のスタッフさんの

指示に従い選択を迫られたら決める。

それのみ。


流れとしてはざっくりこんな感じ。


葬儀社のスタッフさんが到着

親族(遺族)は病室の外で

待機するよう促されます。

待機中にドクター、看護師さんから

夫関連の書類や荷物を受け取る。

移動の準備が完了したことを告げられ

自宅に移動開始。


ほんとざっくり書きましたがこの間にも

色々ありました。


死亡届を受け取り、夫の名前や生年月日など

記載間違いがないかの確認。

夫が使っていた入院グッズなどの受け取り。

この時に最後のICUダイアリーを頂きました。


さっき撮った写真をすぐにプリントアウトし

メッセージを書いて下さって。


死亡届も書かなあかんかったやろうし

やることたくさんあっただろうに

ダイアリーまで…


泣ける。というか泣いた。


このダイアリーは永久保存。


ドクターや看護師さんと

会話を交わし、お礼を伝えました。


本当にこの病院に運ばれて良かった。

私達家族にもたくさん寄り添って

頂き、ありがとうございました。と。


ほどなくして病室から

『お待たせしました。準備が整いました』

とのことで、夫が出てきました。


夫を見た時、思わず


ミイラやんw


(´⊙ω⊙`)

↑こんな顔してたと思う、私。


菊のお花が織り込まれた真っ白の生地に

包まれた夫。


すごい姿でご登場やわ。


や、不謹慎なの分かってるんですよ。

でも突っ込まずにはいられなかった。

(もちろん口には出してません)


大変な状況なのにそんなことを思って

しまう自分て何なん!と自分に呆れて

突っ込む。


でも同時に


私はとりあえず落ち着いている。

取り乱して何が何だか分からなくなってる

状態じゃない。

何かを決めたりすることもできそうやわ!


と自分を客観的に見ることもできました。


これは夫のおかげ。


夫が1ヶ月間頑張って生き抜いてくれて

私達に心の準備や覚悟する時間をくれたから。


気が張ったままの1ヶ月は本当に辛かったけど

でも、この1ヶ月があって本当に良かったんだと

実感できた瞬間です。

夫が倒れたあの日に亡くなっていたら

私はこんな精神状態ではなかったはず。


取り乱し、何も決めることができず

何がなんだか分からぬまま葬儀をし

夫を送り出し

その後は途方に暮れて子供達のことも何も

できなかったんじゃないかと思います。


でもこうして突っ込む余裕があって

比較的落ち着いて対応でき

ドクター、看護師の皆様にきちんと

お礼が伝えられたのだから。


生きてくれて本当にありがとう。

貴重な時間を与えてくれてありがとう。


義兄に子供達と荷物を託し駐車場で

待機してもらい


ドクター、看護師さん、夫、葬儀社の

スタッフさん、私は専用のエレベーターで

地下に降りました。


エレベーター…大きいなぁ。

そりゃそうよな、遺体を運ぶのだから。


夫に付き添いながらそんなことを

漠然と考えていました。


降りたらすぐに地下駐車場。

そして夫が乗る葬儀社の黒のバンが

すでに横付けされていました。


バンは夫を乗せて地上に出ます。


葬儀社のスタッフさんはとにかく

夫を丁寧に扱って下さるし

ドクターと看護師さんはバンが見えなく

なるまで頭を下げておられました。

私だけ直立不動…


ああいう時って私どうしたら

良かったんやろ?笑


きっとこんな場面、何度も何度も

立ち会われておられると思いますが

皆さん一挙一動本当に丁寧で。


私を何度も気遣って下さるし

今後の心配もして下さっていました。


私も駐車場に移動します。

もちろんドクターと看護師さんも一緒。


義兄と合流し二人でもう一度お礼を

言い、私の誘導で葬儀社のバンと共に

自宅に向かいました。


その車内。


助手席に座ってる義兄ともう何とも

言い表せない雰囲気の中、話をしました。


あいつ、自分で決めて逝ったなぁ。

『お前らに決められてたまるか』って?

あいつらしいわ(笑)


私も思わず笑ってしまいました。


そう。


あの人は自分で決めて逝ってしまった。


次の日に延命の薬を切り、私達が

看取ることになっていたのに。


それをせず逝ってしまった。


そしてそれからは葬儀に向けて

話し合いが進みます。


さあ。


これから大変ですよ、いろんなことが!