夫の最期から怒涛の葬儀までのこと③ | 最愛の夫は天国在住。 45歳で未亡人&ひとり親になった私と子供達のリアルライフ

最愛の夫は天国在住。 45歳で未亡人&ひとり親になった私と子供達のリアルライフ

夫は47歳の若さでくも膜下出血を発症し天国へ旅立ちました。
突然未亡人&ひとり親になった私。
闘病生活と配偶者を天国へ見送った経験や学び、手続き等そして子供達と繰り広げる濃くリアルな日々や今後の自分の人生を綴っていきます。

こんにちは、ひろです。

①もこの記事から読むことできます。


処置が終わったと看護師さんが

呼びに来て下さり子供達と義兄とで

病室に向かいます。


扉を開け、目の前に広がる光景に

息を飲みました。


そこには…


1ヶ月間つけっぱなしだった

ありとあらゆるチューブが抜け


機械だらけだったベッドサイドは

きれいに片付けられていて


私が選んだお洋服を着て

安らかな顔をして寝ている夫の姿。


私、軽ーくめまいがしまして

壁にもたれかかり、そして叫びました。


『いつもの◯◯さんやん!いつもの姿やん!』


と言ってここで初めてワーワー泣き崩れました。


夫の肩に顔を埋めてしばらく泣きました。


子供達、義兄、看護師さんは何も言わず

私が落ち着くまで待ってくれていました。


ご臨終ですと言われてもその瞬間は不思議と

涙は出なかったのに。不思議なものです。


看護師さんがバスクリン入りのお湯を

用意して下さっていたので

みんなで夫の顔を拭いてあげました。


バスクリン入りのお湯。


思わず声が出ました。


こんな時にまで…ご準備下さったんですか?!


と。


いつの日か、夫のお見舞いの際に

息子が私に「ハンカチ貸して」と

言ってきたんです。


『お父さん、目やにが付いてるから

取ってあげたい』


それを聞いていた看護師さんがマッハで

温かいおしぼりを持ってきてくれて

息子に手渡してくれたことがありました。

これ以降、息子がお見舞いする時は

おしぼりを用意して下さいました。


それが進化?してバスクリン入りの

お湯になっていった経緯がありまして(笑)


最後の最後まで私達に寄り添って

下さる医療スタッフの皆様。


私は全然知らなかったんですが

看護師さんは息子にパパがどんな

香りが好きかも聞いて下さっていたそう。


パパの好きそうな香りのバスクリン入り。


や、ほんま


天使かよっ!泣


入院してから今日までICUと救命病棟の

スタッフの皆様には本当にお世話に

なりました。


夫の状態はもちろん、私や子供達の様子

なども全てカルテに記載されていて

スタッフ間で共有されていたことを

知った時、もう感謝しかないと思ったし

この病院に運ばれて本当に良かったと

心から思いました。


そんなこと思いながら丁寧に夫を

拭いてあげました。それぞれが…


そして義兄から、葬儀社のスタッフさんが

もうすぐお迎えに来られることを教えてもらう。


私が自宅に戻っている間に葬儀の手配を

して下さっていました。


本当にありがたいです。


私一人で全てやることは絶対無理なので。


葬儀社の方が到着するまでに

やれること…何だろ?


そんなこと考えていたら看護師さんが

写真を撮りましょうか?と声を

かけて下さいました。


こんな時に写真?!


って思う方もおられるかもしれませんが


夫の最期の瞬間を少しでも残しておきたい。


私は強く思ったのでお願いしました。


まずはICUダイアリー用の撮影のために使って

いた病院のデジカメで撮影し

ICUダイアリーの記事。


私のスマホでもたくさん写真を撮り

撮って頂きました。

息子にお願いして撮ってもらった一枚。


1ヶ月寝ていたとはいえ元々しっかりめの

骨格だったので、やつれや衰えはなく

ガッチリ体型はそのままでした。


その骨格、感触を一生忘れないように

自分自身に刻みました。


そして、葬儀社のスタッフさん到着。


夫の身は病院から葬儀社にバトンタッチです。