夫の最期から怒涛の葬儀までのこと⑤ | 最愛の夫は天国在住。 45歳で未亡人&ひとり親になった私と子供達のリアルライフ

最愛の夫は天国在住。 45歳で未亡人&ひとり親になった私と子供達のリアルライフ

夫は47歳の若さでくも膜下出血を発症し天国へ旅立ちました。
突然未亡人&ひとり親になった私。
闘病生活と配偶者を天国へ見送った経験や学び、手続き等そして子供達と繰り広げる濃くリアルな日々や今後の自分の人生を綴っていきます。

こんにちは、ひろです。

①から③まで遡れます。


病院を出て自宅に戻った時には

すっかり丑三つ時。


夫を部屋に運ぶのに若干の

すったもんだがありましたが

(エレベーターの非常用ボックスが

開かなかった…)

葬儀社のスタッフさん頑張ってくれて

何とか運べました。


担架がエレベーターに入らなかったので

どうするのかな?とヒヤヒヤしていたら

担架を立ててエレベーターに乗せました。


そう、夫は直立姿勢。


斬新…笑


ここでも突っ込む。心の中で。


もー何なん私っ!


通常は非常用ボックスを開ける手筈が

整っているのでこんなことしないけれど

我が家のマンションはなぜか開かなかった。


この直立姿勢は最終手段だそうです(笑)

夫の枕元には文字通りの枕花。


寝室に夫を運び、スタッフさんが

夫を整え、祭壇などを準備して下さいました。


いつもの場所で静かに横になっている夫。


やっと帰ってこれたね。

おかえりなさい。


何となくですが、夫もそんな気持ちで

いたんじゃないかな?と思います。


そんなパパの様子を見た娘。


突然、満面の笑みになりました。


拍手しながら


パパが帰ってきた!!


と。


本当に嬉しそうな表情でした。


それを見た私と義兄はお互いの

顔を見合わせて大きく頷きました。


これやな、こういうことだったんやな。


義兄が言いました。


全てが腹に落ちた瞬間。


病院にいたパパはいつものパパじゃ

なかったもんね…


チューブと機械に囲まれたパパを直視する

ことができず病室にも怖くてなかなか入れな

かった娘。いつものパパとはかけ離れすぎて。


天国に行っちゃったけど今はチューブに

繋がれていない元の姿になって

いつもの場所で寝ているパパ。


やっとパパの近くにいて顔や手を

触ってあげることができました。


娘は入学式でもらった教科書を

持ってきてパパに見せていました。


娘を思い切り抱きしめてあげたくなりました。


やっと娘に近付いてもらった夫はきっと嬉しかった

と思います。

久し振りに夫がいる自宅がこんなにも温かくて

安心感があるなんて…


この何とも言えない雰囲気を忘れないで

おこう。


家族4人の最後の時間が始まりました。