睡~姐御的陰陽座歌詞考察 其の弐~ | 姐御のお気楽な日常

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陰陽座最高!!!

~目覚めたければ、お睡りなさい。~

っというワケで『睡』です。
・・・実はコレを書くの二度目だったりorz.....
19時半より書きはじめ、書き終えたのが22時半・・・
保存直前に全部消えたよっ!
・・・これほどPS3を破壊したい衝動に駆られたのは初めてかも・・・
バトルフィールド3でどれだけキルされようがここまでの怒りはッ・・・!
・・まぁともかくまた消えちゃわないうちに書き上げます;
前回のボリュームの半分くらいになりそうですが;

微睡と眩暈の
騒めきの檻で
堪え難き 亡状に
浮腫む我の躯

賢しく無くとも
魯鈍に非ず
故しの寝糸を
怪しみ創めた

この『睡』は、兄者が『陰陽座』を始めるまでの苦悩や葛藤を表してるのではないかと。
兄者に限らず、人が今まで築いてきたものを捨て、新しい事を始めようとするのは大変な勇気と決断が必要と思います。

この部分は、兄上が以前在籍していたバンド『空想科学病人~紙とメモ紙』(以下紙メモ)と広告代理店の二足のわらじで働いていた頃(陰陽座初期もですが)の頃を指すかと思われます。
仕事とバンドで寝不足、それだけ頑張っている現状ですが、『果たして、自分は何事かを成せたのか?これがやりたい事なのか?』という亡状(無状)が胸をよぎる。
己は賢くはないけど、愚かというほどでもない。
今までやっていた仕事や紙メモ(故しの寝糸)に疑問を感じます。

嗚呼 肱の蛆
洋を 照らし出して
深い睡りに 食され眩いて
嫋やいで

己の魂や、ギターを弾く腕が、己を偽るな!と『鼓動』のごとく、這い回る蛆の如くざわめく。このせめぎあい、葛藤を感じさせる歌詞は秀逸だと思います。
・・・はじめは「麻薬の禁断症状!?」とか思っちゃいましたがww

昏冥と夜光に 爛れし総身で
掛替えぬ 玄孫を
屠るは 穢の内羅

及びで無くとも
烏滸には非ず
頑愚の戯
過ぐ世は寂れた

ここの部分は諸説あるようで、以前どこかで見たものでは、『鳳翼鱗瞳』をCCCDとして出された事に対する当て擦りや非難が込められているのでは・・
という事でしたが、
(この件に関して。以下はwikipediaより引用)
2003年1月22日、4枚目のアルバム『鳳翼麟瞳』を発表。その際、当初は所属レーベルであるキングレコード側からレーベル初のコピーコントロールCDの導入が提案された。これについて瞬火が「新たな時代のスタンダードになるかもしれない手法に対して臆することなく行動を起こそうというその『心意気』を買ってこれを承諾するのだから、万一この施策が途中で頓挫したり、陰陽座だけが『実験台』になって終わったりするようなことがあった場合、即刻通常のCDに戻して発売し直してほしい」という条件を出した上でこれを承諾・契約する。しかし、消費者側からのCCCDに対する各レコード会社への非難は多く、以降キングレコードからCCCDが発売されることはなかった。その結果『鳳翼麟瞳』は通常CDとして再発売され、それまでの時点で陰陽座としては最高の売上を記録した。

・・とあるように、キングレコード側の対応としては契約通り、通常CDで再販してますし、現在も陰陽座はキング所属なのでどうかなぁと。
少なくともCCCDに対する非難はあれどキングに対する当て擦りではないと思われ。
(メジャーデビュー決定の時に歌った曲?が『キングを殺せ!』だったというお茶目なミスはありますがw)
しかし玄孫を四枚目のアルバム『鳳翼鱗瞳』では?という発想はおお~と思いました。兄者に玄孫がいるはずもないしw
なので、あたしの考察では、紙メモ時代の四枚目のアルバム(デモテープ)の事を指すのかなぁとか。
(四枚目の『月の兎』は作曲、編曲が兄者。しかし一曲のみなのでお蔵入りになった四枚目のアルバムの存在があったのかも)紙メモ解散の原因が『音楽性の相違』らしいので・・・そのあたりが『穢の内羅』に込められているのかも。(内羅は馬や猫の病気の事なので)詳しい事は紙メモ時代を知っている方がご存知なのかもだけど・・新参には解らず;誰か教えてくれまいか;インディーズ情報はなかなか見つからなくてねぇ・・・

紅い 血に怖じ
何時の間にか 誰殺がれて
深い睡りに 食され眩いて
嫋やいで

革命、戦争。新しいものを築き上げるその陰で、流される血があり。
なにかを切り捨てるには無傷ではすまず、痛みと流血は避けられない。
ここの部分の歌詞には、苦悩や葛藤が色濃く感じられます。
自分の夢の実現の為に、安定した仕事やバンド活動を捨てられるのか。
もし失敗したらどうするのか。
先の見えない闇の中で、一歩を踏み出すのは誰しも躊躇すると思います。

しかし。

赫き迄 腐で縅すの
閃く其の目見に
乏ぶは 泪

己の心の『瞳』は、腐の『瞼』で閉ざす『睡』を拒みます。
『醒』を求める魂は、涙で腐の瞼を流し去り・・・・

嗚呼 肱の蛆
佯を 照らし出して
深い睡りに 圧されまじと
星を鎖した値で

沙の誘いに 堕ちる目方に
差し延べて
邀ふ醒に
澱まぬ意志 其の聲を

そして『醒』に向かって進み始める
その心には『光』を秘めて。
揺るがぬ意志を胸に・・・・

走り高跳びに助走が必要なように。
伏した龍が天に昇る前の『蛟龍』であるように。
『睡』『醒』は陰陽の如く対であり、どちらも欠くべかざるものなんだなと。

このCDのカップリングやアルバムの次曲が『鼓動』だったり、
次のアルバムの題名が『臥龍點睛』だったり、
リフがメイデンの「Fear of the Dark」のオマージュだったりと、色々考えると深いなぁとか思ったりします。

まぁ個人的な考察はこうですが・・・どうでっしゃろか?w
この歌詞に込められた意味を考えながら『醒』を聞いてみると、自ずと『醒』の歌詞の意味も伝わってくるんじゃないかと思います♪