以前プライベートの時に
とある経営者の方とお会いすることがありました。
その方はビジネスでも素晴らしい実績を出していて、
多くの従業員を雇用しています。
語り口も柔らかく、とても謙虚で、
スタッフのこともしっかり考えているような印象を受けました。
だけど、
私の中で何か違和感があって、
モヤモヤしていました。
そう感じたのは、
その方自身がたくさんの嘘をついている
からだと思います。
口から出る言葉はとても謙虚で
どれも素晴らしい言葉が並ぶのに、
それが本心ではないなという感覚がありました。
もちろん本人にそんなこと聞けないので、
私のただの想像にはなってしまうけど、
私が見たその方の深層には、
・孤独
・恐れ
・劣等感
・承認欲求
が渦巻いているように見えました。
どんな素晴らしい言葉も、
「自分が認められたい」
「自分を満たしたい」
という思いが発端になっているように感じました。
いわば、
「良い人と思われるために嘘をついている」
という感じです。
だから、その方から出る言葉も、
一見相手のためを思って言っているようで、
実は自分が評価されたいがための発言だなぁと思って見ていました。
（表向きは本当に素晴らしい言葉なのだけど！）
基本的には朗らかな表情なのに、
一瞬の隙に出る鋭い表情が
それを物語っているように感じました。
それにどこか相手の意見を
押しのけるような感覚もあって、
この人に意見すると柔らかく排除されるような、
なんとも言語化しにくい違和感がありました。
そこに思いやりや愛があるというよりも、
エゴの強さを感じました。
ビジネスの世界では、
愛や思いやりがなくても、
「成功」はできます。
だけど、
「成功」と「幸せ」は違います。
強烈な成功体験は、
強烈な快楽を生み出します。
でもその感覚は長く持続しないので、
また新たな成功を求めてしまいます。
成功を追い続ける人は
基本的に欠乏感があります。
一方幸せというのは、
結構地味です。
穏やかな感覚、
ささやかな喜び、
そんな感覚です。
もちろん、大きな成功を収めることも
「幸せ」のカテゴリーに入るかもしれないけど、
「成功＝幸せ」という方程式しか知らない人は、
地味で穏やかな幸せの感覚に気づけていない場合が多いです。
別に人それぞれ受け取る感覚も違うのだから、
それはそれでいいんですけど、
常に欠乏感のあるようなところを見ると、
何かをすり減らしているように感じました。
もちろん立場上、
仮面を被らないといけない場合もあります。（どんな人でも）
だけど、
自分に嘘をつく頻度が多いと、
嘘を嘘で塗り固めて、
それがいつしかセメントのように固くなって、
結局自分が苦しんでしまいます。
そういう人をたくさん見てきました。
時に感じる虚無感や孤独感は、
自分に嘘をつく回数分だけ増えていきます。
私もよく自分に嘘をついてしまいますが、
気をつけようと改めて思いました。
地味な幸せを感じられる自分でいたいな🥰
では！！！
