職場で困る人、第2弾を話します。

それは自己愛性パーソナリティ障害の患者さんでしょうね。


パーソナリティとは、物事の捉え方や、考え方、反応の仕方、人との関わり方などは、人それぞれ特有のものがあります。

いわゆる性格ですね。


自己愛性パーソナリティ障害の人は、

"「自分は特別な存在だ」と思い込む一方で、「自分以外は劣った存在だ」"

と考えるのが特徴です。

そのため、他者への共感性も低く、周りからの称賛や評価を求める傾向があります。


職場だと…まるで上司のように、偉そうに振る舞う同僚ですね。


・実際以上に自分の才能や業績が優れていると思い込んでいる

・自分は特別な存在だといった意識が非常に強い

・人からの称賛を当然のように求める

・共感性が乏しく、人の気持ちに無関心


そのため周囲と共感できません。

さらに事情を知らない上司が高く評価したりすれば、

職場全体のモチベーションは下がり、

組織を破壊しかねません。


では、周りはどうするかというと、

まともな理屈が通じる人間だと思うから腹が立つのであって、

"相手が病気であり、いくら注意したところで改善は期待できない"

と思うようにして、自分のメンタルを保って下さい。


さらに"仲間と一緒に"、

話しやすい上司に相談し、情報を共有してもらうことが大切です。

職場で困る人の話題は、

少し前までは職業性うつだったけど、

今のトピックは発達障害らしい。


職場の発達障害の特徴は、

  • 暗黙のルールや社会人としての常識がわからない
  • 周りと協力することができない
  • スケジュール管理ができない
  • 注意したらパニックになる
  • 空気が読めない
  • 何回指導しても自分のやり方を変えない
などである。
幼少期から、コミュニケーションが苦手だったから、1人遊びをすることが多く、なかなか社会性が身に付かなかったんだろうなぁ。

それで周囲が迷惑するようでは、ダメだから‥ ‥
①キチンと注意しる必要はある
②部署変更する必要がある
まぁ、結果的にはサポートする必要があるんですよ。
それに対して、発達障害の人は感謝しなかったりするから、サポートする側は嫌になっちゃうんだよね。

精神科医としては、
"発達障害は生まれつきのもの"
だから、衝動性や注意障害に対する対処療法としての薬剤治療はするんです。
ただ困っている家族に対しては、「まぁまぁ」って理解を求めるに留めることもある💦

一番大事なのは、
発達障害の本人は他人を困らせようとしているわけではなく、まして悪意もないんです。
そこは理解してあげるのが、一番大事だと思います。

5月25~27日にかけて、第95回日本産業衛生学会が行ってきた。

 

みんなたくさん発表していて、会場にもたくさんの産業医さん達が来ていました。

COVID-19だったら呼吸器の著名な先生、メンタルヘルスだったら精神科の著名な先生を呼んで、講演もされていた。

さらに産業医的な立場での見解も合わせていて、良さそうであった。

 

そのなかでも、特に注目が集まっていたのは、メンタルヘルスだ。

数年前までは職業性うつのメンタルヘルスであったが、今は発達障害のメンタルヘルスだそうだ。

 

これだけ注目されているのは、発達障害の認知度が上がってきたことと、過剰診断で発達障害が増えていることの、2通りだろうな。

 

発達障害(自閉症スペクトラム(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD))は、双極性障害やパーソナリティ障害と症状診断が非常に見分け付かず、過剰診断になることが多い。

 

発達障害が「『脳の各部位の機能や神経伝達回路がうまく機能していないことによる障害』という先天的なものである。」

パーソナリティ障害は、「遺伝的な要因も考えられるものの、生育環境・家族関係や社会の価値観、自身の経験も大きく関わってくるため、後天的な要素が大きい。」

 

⇒ 発達障害の特性が原因となって、周囲から愛情やパーソナリティ障害見られる認知の歪みが、発達障害の患者さんにも見られる可能性があるんだろうな。

そのため、症状の出現時期、生育歴は問題はないのかは、重要である。

 

いずれにせよ、抗うつ薬を処方すると興奮して、問題行動を起こす可能性がある。

 

そのため発達障害の過剰診断には注意しなければならない。

 

 

精神科にいけば、病歴を詳しく聞き、必要に応じて心理検査を行ってくれる。

そのため「自分が発達障害かもしれない」「相談者が発達障害かもしれない」と思った患者さんは、まずは精神科で相談してみてください。

こんにちわ。引き続き、睡眠について、話していこうと思います。

 

日本人の30~40%が睡眠に問題があるといわれています。

そして成人の7~8%が不眠症と診断されています。

 

「眠れない」っているのは、日中ボーっとするとか、イライラするだけじゃなくて、

糖尿病のリスクや心血管疾患のリスクが増大する可能性はあります。

 

そして、それだけじゃなくて、メンタルヘルスが増悪します。

海外の実験ですが、

#成人男性に対して3日間覚醒させると、イライラや抑うつを来す人が有意に増えた”

と報告されています。

 

私が外来患者さんに不眠を訴える患者さんがいたら、身体疾患や精神疾患の原因を検索したうえで、まずは睡眠衛生指導をします。

 

その内容は・・・

  1. 寝る時間にこだわらないで、眠くなったら床についてみましょう
  2. 毎日、なるべく同じ時刻に起きるようにしてください
  3. 日中はなるべく太陽の光を浴びましょう
  4. 昼寝は15時前の短時間(20~30分間)に限ってください
  5. 15時以降はカフェイン摂取を避け、就寝1時間前は喫煙を控えましょう
  6. 睡眠薬代わりにアルコールを飲むと、かえって眠りが浅くなります
  7. いびきが酷いとき、足のムズムズ感は、専門家に相談
としています。
 
これはメラトニンという睡眠ホルモンが、大きく影響しているのです。
 
このように、夜10時から朝6時まで多く放出されているため、
この時間帯に睡眠をとると、最も効果的に眠れるということです。
 
このことを説明しながら、外来患者さんには睡眠衛生指導をしていますよ。
 
みなさんも良い睡眠がとれるようにしていきましょうニコニコ

久しぶりにアップしてみる。

最近は睡眠薬の研究をしており、今後はみなさんの役に立つ情報を紹介していきたいと思っています。

 

これまで処方されている睡眠薬はベンゾジアゼピン系あるいは非ベンゾジアゼピン系のベンゾジアゼピン受容体作動薬でした。

いわゆるレンドルミン、ベンザリン、マイスリーなどです。しかし、これらの薬剤の長期使用・高用量使用は、転倒や骨折リスクの増加や依存の形成などの様々な有害事象と関連することが報告されております。

 

そこで注目されているのは、オレキシン受容体拮抗薬(ベルソムラやデエビゴ)です。

GABA受容体に作動しないため、筋弛緩や姿勢反射障害による転倒・骨折を誘発せず、理論的には依存も形成しないため、それらの睡眠薬は注目されています。

 

オレキシンという覚醒をつかさどるホルモンがあり、オレキシン受容体拮抗薬はそのオレキシン受容体を阻害することにより、覚醒を抑え、自然な睡眠を促すという薬理作用です。

今回の研究は2014年に発売されたベルソムラと、2020年に発売されたデエビゴを比べてみました。

 

オレキシン受容体には1と2があり、オレキシン2受容体の方がより睡眠に影響すると言われている。

ベルソムラとデエビゴは理論的には、デエビゴの方がオレキシン受容体2への選択率が高い。そのためデエビゴの方が睡眠の維持効果が改善すると考えられております。

 

私の研究でも、ベルソムラからデエビゴに変薬することにより、入眠困難と中途覚醒が改善する可能性が考えられ、また重大な副作用も起こりませんでした。

 

今後デエビゴは不眠障害の改善効果が期待でき、かつ安全性が高い睡眠薬の第一選択となる可能性がありますよ。

 

詳細は2022年4月に発売された臨床薬理に記載しております。

新型コロナワクチンの職域接種とは、

簡単に言えば、

"企業の会社員に対し、産業医が会社内でワクチン接種をする"

ことだ。


NECやJTBやパナソニックなどで、

職域のワクチン接種の準備が進む中、

産業医の間では議論となっている。


もちろん、フレーザーのようなワクチン用の大型冷凍庫が必要になる。

医師の補助をする問診係も必要だろう。


それはどの企業も準備できそうだ。


やはり万が一、副作用が起きた場合の対応についての議論だ。

特にアナフィラキシーショックで心肺停止状態になった場合だろう。


1人がアナフィラキシーショックになれば、

そこで医師1人+看護師で対応することになる。


しかしワクチンは解凍後6時間以内に接種する必要があり、ワクチン接種は止められない。

そのため、

"安全にワクチン接種をするには、医師が2人以上必要"

ということだ。


さらに副作用が起きた場合、

酸素マスクと筋肉注射用のアドレナリンも必要だ。


だから、人員確保できる企業は、

大企業に限定される。

さらに、ショック時の対応も、

普段の産業医はやってないので不安なんだろうな。


そこで提案は、

ショック対応がある程度できる医師…

開業医でも勤務医でもいいので、


企業に派遣する医師の確保を医師会が率先して行えば、

国民の信頼を取り戻せるのではないか。


私は無償でも行きますよ爆笑


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ワクチン接種は、病院内スタッフにはある程度進んでいる。


5月の中旬までには、

大学病院のほとんどのスタッフは、

2回目の接種が終わっている。


他の大学病院に勤務する医師にも聞いたが、

どの病院もそのぐらいのペースだ。


ただし、大病院以外の医療従事者は、

まだ2回目を接種してない人もいるようだ。


それと入れ替わるように、

外勤先などの高齢者施設でも、

ワクチン接種が始まった。


自宅で生活している高齢者より、

施設に入所している高齢者の方が、

少し早いペースかな。


施設にいる分、介護度も高いので妥当だろう。


気になる副反応だが、意外に少ない。

私はかなり副反応が出たのだが、

みんなあまり副反応が出現していないようだ。


時々、痒みや口渇感、

場合によっては意識消失もあるが、

重大な副作用は0.1%以下だろう。


もちろん、

長期的にはどんな副作用が発現するか分からないし、

この先何年も予防接種したら、副反応の出現頻度が上がるかもしれない。


ただ、みんなが心配している副作用は、

「急性期の副反応としては、そんなに心配しなくてよさそう」

という見解です。


スムーズな接種のシステムが構築されれば、

いいなと思います。


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うちの病院で、コロナのワクチン打ちました。

先週、2回目のワクチン打ちましたよ。


ファイザー社です。

希望すれば、全員打てるのですが、

中には打たない先生や職員もいるみたいですね。


正直、思ったより副反応があります❗️


まず打ったその日から、打った肩が痛い。

これ、結構痛いです。

眠れなくなるほどではないけど、嫌な感じですね〜。


さらに翌日が怠い‼️

これ、かなり怠いです。


1回目は、うちの大学病院を2日休んじゃいました。

もちろん休まない先生がほとんどなんですが、

あの怠さはなかなか理解されないぐらい、ツライものがあります。


2週間後の2回目も、同じように肩の痛みと翌日の倦怠感が出ました。

ただ慣れたせいか、翌日は良くなっちゃいましたね。


以上がワクチンを打った感想です。


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首都圏の緊急事態宣言「延長すべきだ」57% 毎日新聞世論調査(毎日新聞) - Yahoo!ニュース毎日新聞と社会調査研究センターは13日、全国世論調査を実施した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い首都圏4都県に発令されている緊急事態宣言について、「3月21日以降も延長すべきだ」との回答は57%リンクnews.yahoo.co.jp


「3月21日以降も延長すべきだ」との回答は57%に上った。

菅政権の新型コロナのワクチンに関する政策については、「評価する」が42%だった。


みんなワクチンに期待するしかないのかなぁ、

と言った感じだ。


緊急事態宣言を解除した場合、

「卒業旅行シーズンなだけに、

みんなが旅行に行きまくらないか⁉️」

と、心配してるんじゃないだろうか。


さらに

「 Go To キャンペーンが拍車をかけるんじゃないか⁉️」

と、心配してるんだろう。


まぁ、まぁ、学生さんは仕方ないよね。

年一回の卒業旅行シーズンだもの。


ワクチンに関しては、

医療従事者が優先になる。


希望すれば、全員ワクチン接種が出来るのだが、

ほとんどワクチン接種するようだ。


やっぱり、ワクチン接種して、

医療従事者にコロナ患者を診察して欲しいんだろうな。


ちなみに大学で伝えられたワクチンの副作用は、

1回目の接種で10%発熱

2回目の接種で30%発熱


海外の論文だと、

「アレルギーと一緒で2回目は感作されるからか、

アナフェラキシーショックの確率は高くなる」

とのこと。


副作用が出た場合、

国から補償も出るとのこと。

ホンマかいな…


まぁ、副作用が出ないに越したことは無いんだけどね。


個人的には、

65歳以上が感染すると重症化しやすいので、

65歳以上と医療従事者は同等に扱って欲しいです。


子供のワクチン接種は、

どの程度副作用が出るか、

分かったら伝えますね。


コロナ患者の新規感染者も下げ止まり…

こうなると、

ワクチンに期待するしかないかな。


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「学校に行かなければ風呂に入らずに済む」父の在宅勤務で不登校に―コロナで見えた家族問題とは(関谷秀子) - Yahoo!ニュースコロナをきっかけに心の不調を訴える方が増えています。しかし、もともとあった家族の問題がコロナ禍で表面化したことが原因の場合も多くあります。1つのケースを基に子育てや家族の向き合い方を考えてみましょう。リンクnews.yahoo.co.jp


「コロナ禍で見えた家庭の問題」が顕著になっている。


在宅勤務で、両親…特に父親が自宅にいる。


そのため父親が

"行き過ぎた家庭内ルール"

を家族に押し付け、

それにより子供が精神的不調を訴える事例がある。


「今までは昼間は父親が自宅外にいたため、

父親が自宅内のことに干渉している時間がなかった」

としている。


つまり、

"子供の話を聞かない親から育つ子供は、精神的不調を来たしやすい"

ということだ。


いかにもコロナ禍のせいになっているが、

コロナ禍があろうが、無かろうが、

そのような家庭ではいずれ表面化する問題だろう。


子供の心理構造としては、

両親が子供の話を傾聴したり、共感しないと、

「どうせ親は話を聞いてくれない」

「親が分かってもらえない」

と考える。


傾聴・共感が出来なければ、

正しいことを伝えても、

子供は否定的に認知してしまう。


人間は自分の意思に反することをさせられた場合、

それが自分の意思とは反することを訴えられなければ、

ストレス反応を起こし、

結果的に解離症状を起こしてしまう。


大事なのは、

子供の言うがままにやるのではなく、

どんなに矛盾したことや自分勝手なことを言っても、

まずは子供の話を聞く姿勢を持つことだ。


傾聴の上で、共感も出来れば、なお良い。


傾聴・共感した上で、正しいことを教えてあげれば、子供もその教えに対して、肯定的に認知する。


意外に傾聴・共感できる親は少なく、

自らの考えを子供に押し付けてしまう親が多くて、

子供がよく精神科を受診するんだよなぁ。


しかも、

親は親で、自分は絶対正しいと思っているから、

傾聴・共感の話をしても、

なかなか伝わらないんだよなぁ。


大事なのは、

子供が両親に話をしたり、要求をしなくなったら、

「その子は今どう考えているのかな?」

って考えることで、

子供の話を聞く姿勢が持てますよ。


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