どうも野田政権は、有権者に向かって語るより、海外に向けて語ることが多いように思われる。前原も細野もそうだし、野田もまたニューヨークで「沖縄説得に全力」を傾けると宣言したそうだ。以下毎日新聞9月24日付。
野田首相:普天間の辺野古移設、沖縄説得に全力 会見で強調
◇年内訪中に意欲
野田佳彦首相は23日午後(日本時間24日早朝)、ニューヨーク市内で内外記者会見を行い、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について「沖縄県民も少なくとも普天間の固定化は避けたい気持ちが強いと思う。政府の考え方が理解されるよう全力で説明する」と述べ、同県名護市辺野古に移設する現行計画を推進する考えを強調した。日中関係については「特に国民感情が大事だ」と対話と交流の重要性を訴え、年内の中国訪問に意欲を示した。(7面に会見要旨)
首相は普天間移設を巡り、日米首脳会談でオバマ大統領に「昨年の日米合意にのっとって推進する」と日本側の考えを伝えたことを説明。抑止力維持と沖縄の基地負担軽減に取り組む姿勢を示し、「沖縄に県外移転を望む声があることもよく承知しているが、丁寧に説明しながら(県内移設に)ご理解をいただくということ」と述べた。
日中関係は、来年が日中国交正常化40周年になることを踏まえ、戦略的互恵関係を深化させる考えを表明。その上で、尖閣諸島の問題などを念頭に「時折難しい問題が生じるが、そういう時こそ日中関係全体に悪影響を及ぼさないよう、大局的な見地に立った努力をお互いにしなければならない」と強調した。
首相の訪中については22日(日本時間23日)の日中外相会談で年内実現へ調整することで合意しており、首相は「お互いにとって適切な時期にぜひ実現させたい」と意欲を示した。
北朝鮮による拉致問題では、民主党政権で担当相が5人交代したことに「拉致問題軽視だ」と批判が出ていることも踏まえ、首相は「拉致被害者を一日も早く日本に帰すために全力を尽くすことを(日米首脳会談などで)伝えた。強い気持ちでこれから対応したい」と強調。取り組みを強化する考えを示した。
また、首相は就任後初の一連の外遊を振り返り、(1)東日本大震災に対する各国の支援への感謝、復興と原発事故収束に向けた日本の決意表明(2)震災や原発事故で得た教訓を国際社会と共有(3)日本が内向きにならずに世界的な課題解決に貢献する考えの伝達(4)各国首脳との信頼関係構築--という狙いを説明。「手応えを感じた」と評価した。首相は会見に先立ち、国連総会で一般討論演説を行った。
さっぱり分からないのは、普天間固定化を避けたいから辺野古へというロジックである。普天間固定化を避けたいのはなぜか。それは米軍基地などいらないからだ。早く辺野古に立派な基地をつくって米軍様にさしあげてほしいだなどとは思ってはいない。
政府の考えを理解されるよう説得するというが、その政府の考えとは何か。沖縄に基地を固定化するということだ。沖縄に基地を固定化することをひた隠しにするために、普天間の固定化を避けたいという。姑息といってもほめすぎである。
菅直人をほめることはしない。歴代でも有数のどうしようもない首相であっただろう。しかし、菅から政権が替わって事態は改善したか。菅にはまだ市民運動家のにおいでもあったが、野田になってしまえば自民党時代に舞い戻ったとしか思えない。