現時点では、判断ができないので、公開質問状には、答えられないとの回答です。
今後の動きに注視して新たな動きを監視していきます。




平成24427

各 位

那覇市長 翁長雄志

                            (公印省略)

 

震災瓦礫受入れ検討等に関する公開質問について(回答)

 

本市の環境行政に多大なる関心をお持ちいただき、感謝申し上げます。

 災害廃棄物の広域処理に関する現時点での那覇市の考え方についてお答えさせていただきます。

 被災地の復興は、全ての国民の願いであり、広域処理は、国と地方が支えあって取り組んでいかなければならない大きな課題であります。

  しかしながら、広域処理を進めるにあたっては、国の責任において、科学的知見に基づく安全指針や取り扱い指針等の策定、処理段階ごとの継続的なモニタリン グの実施、風評被害の防止策や必要な財政処置、本市の処理施設独自の課題等について、的確な対策を十分に講じ、市町村が安心して取り組める環境を整えるこ とが求められているものと考えており、これらのことが、きちんと整理されていない現段階においては、判断できない状況にあるものとして、沖縄県からの受け 入れ調査に対し回答してきたところであります。

  また、国においては有識者を集めた「災害廃棄物安全評価検討会」を設置して、ガイドラインや一定の指針を示しているところですが、東京都をはじめ受け入れ を検討している県外の都道府県(広域連合)においては、独自に基準を定める動きがあることなどから、本市としてもこれらのことを、精査・整理していく必要 があるものと考えており、上記「現段階において判断できない」との回答に至っております。

このことから、公開質問の各項目への具体的回答は、控えさせていただきますのでご理解賜りますようお願い申し上げます。




参考:東日本大震災により生じた災害廃棄物の受入可能性調査票の那覇市の回答抜粋

   

問1


岩手県又は宮城県の災害廃棄物の広域処理について、検討方針を選択してください。

 

被災地の復興は、全ての国民の願いであり、広域処理は、国と地方が支えあって取り組んでいかなければならない大きな課題である。そのため、災害廃棄物に関しては、受け入れる方向で検討すべきものと考えている。

  しかしながら、広域処理を進めるにあたっては、国の責任において、科学的知見に基づく安全指針や取り扱い指針等の策定、処理段階ごとの継続的なモニタリン グの実施、風評被害の防止策や必要な財政処置、下記(問3)にあるような具体的な条件等について、的確な対策を十分に講じ、市町村が安心して取り組める環 境を整えることが求められている。これらのことが、きちんと整理されていない現段階においては、判断できない状況にある。

 

問3


受け入れる場合の条件等がありましたら、現時点での考え方を記入してください。

 

放 射能に汚染されていない廃棄物で安全性が確認された災害廃棄物であることや、市民や地域住民の理解を得る必要がある。 さらに、本市の最終処分場は、処理 飛灰が直接海水に触れる海面最終処分場であるため、処理飛灰が放射能に汚染されている場合は、投入ができない状況である。震災瓦礫を焼却した場合は、その 処理飛灰から放射性物質が検出されないという確証を得る必要がある。

 具体的には以下のとおりである。

1.市民や地域住民の理解が得られること。

2.受け入れする瓦礫は放射性物質に汚染されていないこと。

3.分別がなされていて、且つ、20センチ以下に破砕されていること。

4.最終処分場が海面最終処分場であるため、仮に放射性物質を含んだ処理飛灰や焼却灰等が出た場合、投入することはできないので、国が別に最終処分場を確保すること。

5.焼却灰は、メタル、スラグとして再利用されており、1億3千万円の歳入がある。瓦礫受け入れにより、これらが売却できなくなった場合等の補償及びその処分を国において行うこと。

6.瓦礫焼却時の塩害等により、焼却炉に影響がでた場合は、国において補償すること。


沖縄県で福島米大量入荷して店頭精米、JAおきなわ食菜館菜々色畑(豊見城市)。下水処理施設で線量計の数字が跳ね上がったとの報告も。

http://portirland.blogspot.jp/2012/04/ja.html



先日、食菜館菜々色畑に行く機会がありました。


店内では、お米の精米コーナーが大きく設けられています。現地から入荷された大きな袋の玄米が大量に積まれ、玄米を常に精米しているようでした。


精米されたお米の袋に書かれた産地を見てみると、福島産は見当たらず、岩手産、栃木産、千葉産などが売られていたと記憶しています。ただ、精米している付近は、かなり空気が澱んでいる感じだったので、ここにいるのは、ヤバイかなとは思いました。


JA全農福島は4月から福島米を本格販売しています。産地がきちんと表示されていればいいですが、国産米、混合米しか表示されていないお米もたくさん売られていますから、福島米が出回っている可能性があるので、注意が必要です。


ふくしま米 4月から本格販売 卸らに理解求める 全農福島  (02月17日)

 JA全農福島は16日、1キロ当たり100ベクレル超の放射性セシウムが検出された地域の米を3月末までに国の買い上げにより隔離した上で、4月以降全 県的に販売を本格化させる考えを明らかにした。県やJAグループなどで作る「ふくしま米需要拡大推進協議会」が米卸などを対象に東京都港区で開いた「産地 状況説明会」で説明した。

 これまで国は2011年産米の特別隔離対策として、(1)1キロ当たり500ベクレル超を検出した地域の米(2)100ベクレル超500ベクレル以下の数値を検出した生産者の米など――を買い上げると説明していた。県や全農福島は、100ベクレル超500ベクレル以下の地域(旧市町村単位)の米全体を特別隔離対策の対象になるよう要望。全農福島の岩沢清隆米穀部長は「隔離される方向で調整が進んでいる。本格的に米を売り出していきたい」と説明した。

 全農福島が集荷した11年産米は、2月10日現在約8万1000トン。このうち、3月末までに約1万トンが買い上げられる見通し。「隔離が完了し4月か ら、福島県産米に対する『風評被害』の払拭(ふっしょく)や安全性への信頼回復に向け、卸の協力を得ながら販促していきたい」と話す。

 この日の説明会は、昨年11月に実施する予定だったが、東京電力福島第1原子力発電所事故の影響で延期となっていた。全農福島の宝槻直志県本部長はあい さつで「根気よく地道にこつこつと、福島県産米の安全性や良さを発信していきたい」と話し、出席した米卸などに販売面での協力を呼び掛けた。今年産から売 り出している新品種「天のつぶ」などを使った料理の実演や試食会もあった。


http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=12600

泉田新潟県知事「国が決めた基準で対処したところから基準値超えの(放射性物質を含んだ)排水が出たりしているわけです。なぜこれで安全と言えるのかをきちんと説明してもらわないと」

平成24年4月19日 泉田知事定例記者会見要旨より抜粋



(震災がれきの受け入れについて)

Q 
 がれきの受け入れの件ですが、本県では5市で受け入れを検討するという一方で、県としては慎重姿勢ということで、ねじれのような形に なっていると思います。(環境省への)各自治体の回答を受け、細野環境大臣から記者会見の際、「県の方にも理解を求めていく」というような発言があったよ うなのですが、それについての受け止めをお願いします。


A 知 事
 質問しているわけですから努力してほしいです。回答はなしの礫(つぶて)で、マスコミの前だけで「理解を得るように努力したい」と言ってもダメです。まずはきちんと回答していただかないと。


Q 
 それは質問(事項に明記)の矛盾についての・・・。


A 知 事
 もちろんそうです。そもそも懸念があるわけですし、国が決めた基準で対処したところから基準値超えの(放射性物質を含んだ)排水が出たりしているわけです。なぜこれで安全と言えるのかをきちんと説明してもらわないと。口で言うだけではダメです。(国からの回答を)待っています。


Q 
 三条市や長岡市の市議等が(宮城県女川町のがれき処理場を)視察し、「安全を確認した」というような発言をしているようですが、これについての受け止めをお願いします。


A 知 事
 これは空間放射線と食品汚染との関係をよく理解されていないのでないかと思います。それから外部被ばくと内部被ばくを理解され ているのかどうか。さらにシーベルトとベクレルとの関係をご理解されているのか、大いに疑問が残ると思っています。結局、今、懸念を申し上げているのは、 放射能が濃縮されたときの焼却灰は水溶性で、内部被ばく若しくは長期低線量被ばくに対してどういう影響を与えるかということについては国際的にも合意がな いのです。ですから、(放射能に)しきい値はないので、なるべく放射能は下げるべきということになっている中で、空間放射線量を測るのは、例えば排水に溶 けて環境中に出てしまうことを心配しているのであって、「空間放射線量を測ったから安全です」というのは、少し(放射能に対する)知識の部分に問題がある のではないかと。逆に「これで安全」というような形で市民に説明されるのであれば、市民が少し可哀想ではないかな、と感じました。


Q 
 がれきの受け入れの問題で、5市のうち住民説明会を開催しているところもありますが、住民からは反発があったりしているようです。知事としては、説明会を行ったからよしとするのか、それとも住民の同意をしっかりと取るべきなのか、どのように考えますか。


A 知 事
 今、5市が表明しているやり方は、懸念、リスクがあると言わざるを得ないと思います。ですから反発が出ているのだと思っていま す。(説明会の)やり方の問題ではないと思います。要は総量としての放射能をどうするのか、濃縮された焼却灰をどうするのかという部分の解(答え)がな く、他(の一般ゴミ)と薄めて燃やすということでやろうとすれば、やはり反発が出るのではないでしょうか。これはどういったやり方をしても仕方がないと思 います。

(国の汚泥等に係る最終処分場の建設方針について)(文頭に戻る)


Q 
 国の方で、栃木県に8,000ベクレルを超える汚泥等の最終処分場の建設を求めているようです。他県に対しても(汚泥等の受け入れ)を求めていくようですが、本県にも、まだ汚泥等がかなり溜まっていると思いますが、これについては・・・。


A 知 事
 これについては国が基本的な方針を示すべきなのではないでしょうか。8,000ベクレルを超えるということはかなりの濃度です が、空間放射線量で測れば、それこそ先ほどの話ではないですが、「たいしたことはない」というようになるかもしれません。しかし、そういう問題ではなく、 汚泥や焼却灰は環境中に出て食品に入ってくる等、体内に取り込むというところが心配なわけで、そこ(の認識)を間違ってはいけないと思います。どこまでの ものを低レベル放射性廃棄物としてしっかりと管理するのか、さらに高レベルとして厳重に管理するのかということをやらないといけないわけです。ちなみに原 子力発電所内で100ベクレル以上のものが出れば、黄色いドラム缶に入れてしっかりと管理するのです。これが現在の日本のやり方なわけです。それを埋める ということになると、どういった施設を使うのかと。そもそも雨をしのぐために屋根を設けるのかどうか、雨が降るところに8,000ベクレルを超える廃棄物 を入れておくのか、水が蒸発するのを待っているのか、それとも流れ出るのを認めるのかどうか、といった辺りが詳しく分からなければ、コメントを求められて も判断し難いということです。

 放射能はできるだけ人間社会から隔絶して、一カ所で集中管理することが原則なのです。日本のようにバラバラとばら まいていいということになり、希釈してOKになるのであれば、燃料棒も砕いて海にまけばいいという話になるわけです。そのようなことは国際的に認められな いわけで、もっとしっかり放射能管理をすべきだと思います。