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大木戸通信Ｎｏ．99
2017年12月号より
【卒業式】
今月も書きます。
「きむらまこと」の生い立ち。
大学４年生の木村青年。
卒業研究が終われば、
残るは卒業式。
私が通っていた
東京電機大学という大学の卒業式は、
毎年、
日本武道館で行なわれます。
そのためか、
ご家族が見に来るという学生も多いようです。
しかし僕は、
日本武道館には
少林寺拳法の大会で
時々行っていたので、
大した感動もなく。
もちろん、
家族がわざわざ
香川から上京してくることもなく。
卒業式当日、
僕は体調があまり良くなかったので、
水分を多めに摂っていました。
その結果、
当然のようにトイレに行きたくなり、
席を立ちました。
係りの人に
「途中退席すると再入場できませんよ。」
と言われても、
それどころではありません。
結局、
自分の卒業証書授与式を
部活の後輩たちといっしょに
観客席から眺める、
という妙なことになってしまいました。
卒業式が終わって、
高田先生とゼミの学生達で
一席を囲み、
さらに有志で二次会へ。
二次会はなんと、
先生のご自宅！
代々木上原にあるマンションに上がり込んで、
ウイスキーをご馳走になりました。
先生は何度も
「キミ達は私が受け持った、
初の学生だ。非常に感慨深い。
何かあったら、
いつでもここへ訪ねて来なさい。」
と仰ってくれました。
その時は、
お酒が入っていたこともあり、
『絶対来ます！』
なんて言っていたのですが、
僕が先生をお訪ねすることは
二度とありませんでした。
恥ずかしかったからです。
会社員になってからの僕は、
あまりにも、
自分に自信を持てなかったからです。
（大学生編 終了）
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