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大木戸通信No.97
2017年10月号より
【高田先生】
今月も書きます。
「きむらまこと」の生い立ち。
大学4年生の木村青年。
先月号では、
卒業研究について書きました。
内容についてはよく覚えていない、
とも書きました。
配布された卒業論文集も、
行方が知れません。
しかし、
ゼミの先生のことはすぐに思い出せます。
先生は当時、
30代後半だったはず。
物静かで、
柔らかい雰囲気の先生でした。
でも車の運転は激しかったなぁ。
夏休み、
他ゼミとの合同勉強合宿の時。
新潟県までの道中、
愛車の「ホンダ CR-V」で、
関越自動車道を飛ばす飛ばす。
『太田先生(他ゼミの教授)には負けん!』
なんて言いながら。
そんな高田先生は、
話しかけやすい上に、
「研究以外のことはどうでもいい。
何でもいい。」
という先生だったので、
僕は
『この先生は、
学生にナメられていやしないか。』
と心配していたものです。
かく言う僕も、
あまり先生の顔色を窺うようなタイプでは
なかったので、
高田先生に
“可愛がられている”
という気もしていませんでした。
しかし、
4年生にとってのクライマックス、
研究発表会で、
先生が意外と僕を
“買ってくれている”
ことが分かりました。
研究発表会では、
ゼミ内での発表順を決めなくてはなりません。
大学院生の1人が
そのことで先生に話を向けると、
先生は
『ああ、それね。もう決めてあるよ。』
と。
『トップバッターは
木村くんで行くから。
あとの順番は院生たちで話し合って決めて。』
と、あまりにアッサリと言われてしまって、
その場にいる一同、
その理由を先生に問うのに
しばらく時間が必要なほどでした。
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