8年前、独身時代のこと。
ある平日の仕事帰り 疲れながら最寄り駅へ到着。
ローソンに寄ってお酒を選んでその日はなぜかおつまみをいつも以上に物色。
お会計を終えて家に向かっていると。。。
『カツっカツっカツっ』
と追われている気配を感じていきなり目の前に男の人が現れた
「道を尋ねられるのかな?」と思いイヤホンを外すと
『あの、僕はすぐそこにあるビルの
○○(大手企業)に働いているんですけど、、、
さっきローソンで買い物してたときから見てたんですけど、
今から一緒に飲みに行きませんか?』
『あぁ。。。えぇっ?』
と私うろたえて沈黙。。。
頭の中では
『えっ、まじで?!
ローソンでめっちゃ酒とかつまみ選んでたの
見られてたって事?』
『あれ?私好みのあっさり顔で
身長高いし(180cmくらい)
イケメンじゃーん30歳くらいかな?』
『でもいきなり初対面で飲みに行くとか
軽い女って思われる。。。』
(当時37歳、慎重に考える)
『ちょっと待てぃ、
そんなことよりも
さっき買ったばかりの
新発売ゲンコツメンチカツを
熱々&衣サクサクで食べた~い』
数秒後
『すいません、今日はちょっと。。。』
『じゃぁ連絡先だけでも教えてください!』
LINEを交換して帰宅。
win ゲンコツメンチカツ
久しぶりに異性から興味を持たれウキウキ気分のままゲンコツメンチカツを堪能
そしてナンパ男から頻繁に連絡が来る
どうやら下戸らしく1週間後に『お茶』の約束をしました。
浮かれまくっている私は
『下戸なのに私がお酒を買っていたから
“飲みに行きませんか?”って誘うなんて、
頑張ったのね~』
相変わらず上から目線
会う直前まで連絡がマメ
『なぁんだ、結婚相談所に登録しなくても
大手企業の人と出会えたなんてラッキー』
と調子に乗る。
いつものように何げないLINEのやり取りから
『ねぇ、エロいでしょ?』
といきなりメッセージが来た。
また別の日には私がヨガ通いしている話題から体型の話になり、下半身が太くて嫌なんだとコンプレックスを伝えると
『でもそこが良いんだよね~』と。
あー、その手のナンパなのかなぁ。
とりあえずお茶はすぐに切りあげられるから行ってみるか。
って思いながら会う当日になりました。
年齢を確認すると同い年で37歳だった。
相手も私のことを年下と思っていたよう。
そしてナンパ男はずーーっと自分の出身地の話や頻繁に行く海外出張の話をして、こっちが質問したいのに隙を与えてくれない。
少し退屈になってきたので1時間くらいで切りあげることになり『また会おうね、今度はご飯でも』って解散。
その日に思ったこと
・会ってみてよかった
・大手企業で海外担当とかスゴーイ
お給料もそこそこもらってるかな
・シャツがキレイにアイロンがけされて
いないということは独身だよね!
・出身地や仕事の話をたくさんしてくれる
=『僕のことを知ってください』の
アピールなんだろうな
しかし、その日からプツリと連絡が来なくなりました
こちらからのLINEは既読スルー
あーーーー、
ナンパ男は私と2回目会ってみて
『こいつ無し』
と思ったんだろうな
完全にヤリモクナンパだったのね。
一方的に喋り倒して終わらせたんだなー
そんなもんだよな、私なんて。。。
ちっくしょー
とやさぐれ状態
でも、でも、あいつは
『ゲンコツメンチカツより
優先順位は下だったんだ~!!!』
と変な勝敗を付け自分をなぐさめまくったナンパエピソードでした。
後日談ですが私の住んでいたマンションとナンパ男の職場は徒歩一分。
行動範囲がかぶるのでナンパ男が会社から出てきた所に遭遇したり近所ですれ違うことが何回かあったけど、お互い見て見ぬふりでした
おしまい。