⑪ 今年のスイカ (2024.6.26)
もう十年以上スイカを育ててきている。仕事としてスイカの栽培をしている人々と違って、スイカを育てるのにそんなに研究熱心でもない。ただ、うまくスイカを実らせるためにという「摘芯」程度は、最近ではやっている。
今年のスイカも全体を見回せばつるは青々として、小さなスイカの実を付け始めていた。(下の画像、2024.6.11 ①)
新しいものや流行にすぐに飛びつくわたしではないのに、今年は皮が黄色で中身は赤色という品種の小玉スイカの苗「愛娘ひなた」が店に出ていたので、2苗買ってしまった。その1苗の様子である。(2024.6.11 ②)実も3個付けて葉は青々としている。
ところが、6月21日の見回りではその苗の葉が萎(しお)れていた(2024.6.21 ③)
その後、改善の兆しはなくつる全体が萎れてしまった。今までで初めての経験である。ネットで調べると、その部分の土壌や菌のせいのようであるが、よくわからない。
6月25日、小雨が降っていた。この日の見回りで、その1株を引き抜いてみた。(2024.6.25 ④と⑤)根が貧弱に見える。他のスイカの株の根と比較できたら良いけど、犠牲にするのはイヤなので、ネットでスイカの根の様子を調べてみた。
スイカの根張り、垂直方向1メートル、水平方向2メートルくらい伸びます、
深さが40~50㎝くらいのところに密に生えています。
・良い土ほど深く伸びる
スイカの根は、横にも広く伸びますが、実は縦にもよく伸びます。
ただ、土の状態によっては、あまり深くまで伸びることができない場合もあります。
植物を育てている土には、作土層と呼ばれる、
根が伸びることができる柔らかい土の部分があります。
この作土層が深くまである畑ほど、良い畑といえます。
この畑は粘土質で、耕すのもキツイ。スイカを育てるのにもあんまり良い土ではなさそうだ。この畑には、今年は全部で25苗のスイカと3苗のマクワウリを植えている。植えてしばらくしてなぜか1苗にびっしりアブラムシが付いてダメになった。だから、今のところ2苗がダメになってしまった。
ところで、なぜスイカを育てているのか、という問いにはすぐに答えられそうだ。スイカが好きで存分に食べたいからと。しかし、小山の木の剪定や畑の草刈りなどの農事をなぜやっているのかについては、なりゆきからと思っていたが、ちょっと違うような気になってきた。
真木の木の剪定を200本ほどやってきて、それは楽しいからやるでもなく、またイヤイヤでもなく、ちょうどそれらの中間地帯の気分でやっていたような気がする。また、そこには小さい頃の山遊びの気分も混じっているような気がしてきた。
(2024.6.11 ①)
(2024.6.11 ②)
(2024.6.21 ③)
(2024.6.25 ④) スイカのつるに敷きワラも混じっている。
(2024.6.25 ⑤)
(2024.6.25 ⑥)
上のつるに付いていた実。ソフトボールより少し大。