詩『言葉の街から』 対話シリーズ 1870-1873詩『言葉の街から』 対話シリーズ 1870 張り詰めなくても瞬時に 織り上がる言葉 〈わたし〉には古い遺伝子も起動している 1871 〈ぼく〉〈俺〉〈自分〉と 手を替え品を替え ても同じ言葉の海から浮上する 1872 濡れた言葉の葉葉からは 深みから いくつもの朝の匂いがする 1873 言葉をちぎってもんでみる あの遠い 村のはじかみの匂う